米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
前回分は以下になります。
[定期]アメリカの7月9日までのワクチン接種後の有害事象報告は 46万件超、死亡例は 1万1000件に迫る。時間の経過と共に死亡増加率が上昇する構図が明らかに
投稿日:2021年7月17日
以下は、現時点で最新の CDC の有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 46万3,457件 → 49万1,218件(前週から 2万7,761件増加)
・死亡事例報告数 10,991件 → 11,405件(前週から 414件増加)
・重症事例報告数 4万8,385件 → 5万6,152件 (前週から 7,767件増加) データ
死亡事例のこの1ヵ月ほどの推移は以下のようになっています。
VAERS 死亡事例の週単位の推移
・06月11日 前週より 105件増加 (記事)
・06月18日 前週より 120件増加 (記事)
・06月25日 前週より 872件増加 (記事)
・07月02日 前週より 2,063件増加 (記事)
・07月09日 前週より 1,943件増加 (記事)
・07月16日 前週より 414件増加 (今回)
まず、若い世代の有害事象報告です。
十代の有害事象と死亡事例
アメリカの 12歳から 17歳の有害事象報告は、前回より 500件程度増え 9,755件となっています。
・12歳から17歳の有害事象報告 9,755件(データ) 前回 9,263件
・12歳から17歳の重症事例 692件 (データ) 前回は 652件
ワクチン接種年齢の下限が 12歳まで変更されたことに伴うためか、「 9-12歳」の有害事象報告が増加し続けています。
・9歳から12歳の有害事象報告 405件(データ)そのうち重症 2件
以下は、12歳から17歳の重い事例の報告数と、死亡事例です。
・12歳から17歳のアナフィラキシー事例報告 1,659件 (データ) 前回は 1,547件
・12歳から17歳の心臓障害の事例報告 306件 (データ) 前回は 294件
・12歳から17歳の血液凝固障害の事例報告 51件 (データ) 前回は 46件
・12歳から17歳の「死亡」事例報告 12件 (データ) 前回は 9件
12歳から17歳の死亡事例報告は、前回から 3件増えて、12件となりました。
以下は、最新のデータまでの 12歳から17歳のアメリカでの死亡事例の詳細です。
2021年7月16日までの12歳から17歳の 12人の死亡事例詳細
・15歳 / 女性 / ニューハンプシャー州
[症状]アナフィラキシー反応、心停止
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1187918)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 11日 (ID 1225942)・15歳 / 男性 / コロラド州
[症状]心不全
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1242573)・15歳 / 性別不明
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 不明 (ID 1353097)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡(原因不明)
[接種から死亡まで] 48時間以内 (ID 1382906)・16歳 / 男性 / ジョージア州
[症状]胃腸穿孔、状態悪化、死亡
[接種から死亡まで] 4日 (ID 1386841)・13歳 / 男性
[症状]インフルエンザ様疾患、死亡
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1406840)・16歳 / 女性 / ペンシルベニア州
[症状] 胸痛、血球貪食性リンパ組織球症、心嚢液貯留、長期入院、死亡
[接種から死亡まで] 73日 (ID 1420630)・13歳 / 男性
[症状] 心臓肥大、 心筋炎、死亡
[接種から死亡まで] 0日 (ID 1429457)・13歳 / 男性 / ミネソタ州
[症状] 脳の異常、脳ヘルニア、脳死、動静脈奇形等、死亡
[接種から死亡まで] 17日 (ID 1431289)・13歳 / 男性
[症状] 死亡
[接種から死亡まで] 3日 (他の報告では 1日)(ID 1463061)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで] 27日 (ID 1466009)・16歳 / 男性 / ペンシルベニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで]6日 (ID 1475434)
次に全体です。
全体の有害事象事例
毎回見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 3,471件(データ) 前回 3,032件
・流産・早産・死産 1,170件 (データ) 前回 1,072件
・アナフィラキシー反応 134,556件(データ)前回 127,421件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 11,519件(データ) 前回 9,471件
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 591件 (データ) 前回は、479件
血栓関係とギランバレー症候群の増加幅が大きくなっています。
これらのような事象は、接種後、時間が経過すればするほど増加するタイプの障害だと考えられますが、たとえば、数カ月後などに起きた場合、それらがワクチン有害事情だとして報告される例は非常に少ないと思われます。
これらの数字に現れない有害事象は、数倍から数十倍ある可能性が常にあると考えられます。