米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は 6月11日までの有害事象報告データです。
6月4日時点のデータは、以下の記事にあります。
[定期]アメリカの6月4日までのワクチン接種後の有害事象報告数は 32万9021件、死亡例は 5888件。「流産・死産」は 666件に
投稿日:2021年6月12日
以下は、現時点で最新の 6月11日までの CDC の有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 32万9,021件 → 35万8,379件(前週から 2万9,358件増加)
・死亡事例報告数 5,888件 → 5,993件(前週から 105件増加)
・重症事例報告数 2万8,441件 → 2万9,871件 (前週から 1,430件増加) データ
6月4日までの有害事象の内訳は、文字にしますと、以下のようになります。
新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年6月11日までの全報告数 294,801件・死亡 5,993件
・永続的な障害 4,874件
・受診 65,621件
・緊急病院に搬送 47,791件
・入院 20,692件
・生命への脅威 6,156件
日本でも、若い世代への接種が始められていますが、アメリカでは、先月から十代の若者たちの接種が進んでいますので、その年代層の有害事象の報告からご紹介させていただきます。
十代の有害事象と死亡事例
アメリカの 12歳から 17歳の有害事象報告は、接種が始まって以来大幅な増加を示し続けています。
・12歳から17歳の有害事象報告 6,322件(データ) 前回 5,367件
・12歳から17歳の重症事例 271件 (データ) 前回は 165件
以下は、この年代の重い事例の報告数と、死亡事例です。12歳から 17歳まで 7人の若者が接種直後に亡くなっています。
・12歳から17歳のアナフィラキシー事例報告 974件 (データ)
・12歳から17歳の心臓障害の事例報告 109件 (データ)
・12歳から17歳の血液凝固障害の事例報告 24件 (データ)
・12歳から17歳の「死亡」事例報告 7件 (データ)
この 12歳から17歳の死亡事例の 7人の内訳は以下のようになります。
2021年6月11日までの12歳から17歳の 7人の死亡事例詳細
・15歳 / 女性 / ニューハンプシャー州
[症状]アナフィラキシー反応、心停止
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1187918)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 11日 (ID 1225942)・15歳 / 男性 / コロラド州
[症状]心不全
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1242573)・15歳 / 性別不明
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 不明 (ID 1353097)・15歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで] 0日 (ID 1382906)・15歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡(突然死)
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1383620)・16歳 / 男性 / ジョージア州
[症状]胃腸穿孔、状態悪化、死亡
[接種から死亡まで] 4日 (ID 1383620)
このようになっています。
7人のうち 4人が、接種後 48時間以内に亡くなっています。
なお、十代の有害事象のワクチンのメーカー内訳は、以下のようになっています。
12歳から17歳の有害事象報告のあった種類
・ファイザー社ワクチン 98%
・モデルナ社ワクチン 1.4%
・ジョンソン&ジョンソン 0.2%
十代では、圧倒的にファイザー社の有害事象報告が多いようです。
次に全体です。
毎回個別で見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 1,968件(データ) 前回 1,825件
・妊娠/胎児への影響 2,283件(データ) 前回 2,154件
・そのうち流産と早産 707件 (データ) 前回 666件
・アナフィラキシー反応 100,736件(データ)前回 92,929件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 6,352件(データ) 前回 5,907件
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 358件 (データ) 前回は、335件
若い世代への接種が拡大する中で、十代の有害事象と死亡事例も拡大しています。
今後も同じようなペースで加速し続けると予想されます。
日本でも、若い人たちに接種が進んだ場合、同様の事例が起こる可能性が高いですが、日本の場合は、報告はなされないままになるようにも思います。