米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は 6月4日までの有害事象報告データです。
5月28日時点のデータは、以下の記事にあります。
[定期]アメリカの5月28日までのワクチン接種後の有害事象報告数は 29万4801件、死亡例は 5165件。十代の重篤な有害事象報告が劇的に増加
以下は、現時点で最新の 6月4日までの CDC の有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 29万4,801件 → 32万9,021件(前週から 3万4,220件増加)
・死亡事例報告数 5,165件 → 5,888件(前週から 723件増加)
・重症事例報告数 2万5,359件 → 2万8,441件 (前週から 3,082件増加) データ
有害事象報告全体が先週より増加しています(前週 3万2,280件増加 / 今回 3万4,220件増加)。
前回の記事でも書きましたが、アメリカのワクチン接種数が「劇的に下がり続けている」 (4月の 3分の 1)ことから考えますと、有害事象報告も減少してもいいのですが、このところ、上昇幅が増加し続けています。
アメリカでのワクチン接種開始からの接種数の推移
Daily COVID-19 vaccine doses administered per 100 people
しかし、全体の接種数は減少していても、今は十代の若者たちの接種が進んでいますので、その年代層では今後も接種率は増加していくと見られます。
6月4日までの有害事象の内訳は、文字にしますと、以下のようになります。
新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年6月4日までの全報告数 294,801件・死亡 5,888件
・永続的な障害 4,583件
・受診 58,798件
・緊急病院に搬送 43,848件
・入院 19,554件
・生命への脅威 5,884件
毎回個別で見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 1,825件(データ) 前回 1,455件
・妊娠/胎児への影響 2,154件(データ) 前回 1,948件
・そのうち流産と早産 666件 (データ) 前回 596件
この「胎児や妊娠への影響」あるいは「流産・早産」もまた、前週から大幅に上昇しています。
・アナフィラキシー反応 92,929件(データ)前回 83,634件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 5,907件(データ) 前回 5,159件
血栓または血液凝固障害の報告数の増加幅は、時間の経過と共に拡大しています。
この血栓や血小板減少などの血液の問題は、現行のほぼすべてのコロナワクチンが「スパイクタンパク質を誘発する作用を持っている」ことから考えますと、副作用ではなく、「必然的な作用」と理解でき、今後も時間の経過と共に増加していきそうです。
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 335件 (データ) 前回は、303件
アメリカでは、12〜 15歳の子どもたちに対する mRNA コロナワクチン接種が始まっていますが、12歳から 17歳の有害事象報告数は、接種以来大幅な増加を示し続けています。
・12歳から17歳の有害事象報告 5,367件(データ) 前回 4,740件
・そのうちの重症事例 165件 (データ) 前回は 117件
今週、モデルナ社は、「 9月までに、コロナワクチンの接種年齢を 5歳までの子どもたちに拡大する」という予定を発表したことが報じられています。
mRNA ワクチンの仕組である「体内でスパイクタンパク質を長期間作り続ける」ことから考えますと、これらの有害事象の影響は一時的ではなく、長く続く可能性があります。小さな子どもの体が、スパイクタンパク質の攻撃にどのくらいの期間耐えられるかは不明です。
いずれにしましても、若い人たちに関しては、時間と共に今後被害が拡大していくと予測されます。