7月19日に 1年半続いたロックダウンを解除したイギリスですが、ロックダウンやその解除とは関係なく、そもそも、この数カ月間、ものすごいペースで感染と死者数が拡大し続けていました。
7月20日には、過去半年間で最大の感染確認数を記録しています。
過去三ヶ月のイギリスの感染確認数と死亡事例の推移
COVID-19 Data Explorer UK Cases / Deaths
イギリスの 7月20日時点の状況は以下のようになっています。
・100万人あたりの感染確認数 698人(過去半年間で最大)
・100万人あたりの死者数 0.76人(3月31日以来最大)
・100万人あたりのコロナの入院者数 60人(3月31日以来最大)
・100万人あたりのICU患者 8.44人(3月30日以来最大)
・全人口におけるワクチン接種率 68%
感染確認数は、5月24日以来、一度も減少する局面がないですので、過去に照らし合わせれば、今後も増加し続けると思われます。
個人的な予測では、パンデミック以来最大の感染数、死者数が近いうちにイギリスでは更新されると見られます。
英国政府が、ロックダウンを解除した理由は、その数時間後に発表した「ナイトクラブ、パブ、レストランなど人の多い場所の入場にはワクチンパスポートが必要になる」とした政策上でのことでしょうから、ある程度の若者たちがワクチンを接種するまでは、ロックダウンの解除は続くと見られます。
イギリスでロックダウンの解除がおこなわれた「数時間後」、英国首相がワクチンパスポートの完全な実施を発表。どこに入るのにもワクチン接種証明が必要に
投稿日:2021年7月20日
そして、大半の若者たちがワクチン接種をした後に再び「ワクチンパスポートを持たない人だけを対象とした」ロックダウンかと。
パンデミックが始まって以来、イギリス政府のやり方は常に単純で、予測できるタイプのものばかりですが、ナイトクラブなどに対してのロックダウンに続いて、誰でも思ったのが、「ワクチンパスポートがなければ、仕事をできなくするだろうな」ということではなかったでしょうか。
そして、英国政府は、やはりそれも提案していまして、ナイトクラブやレストランの入店にワクチンパスポートが必要となると発表した後に、「職場に復帰するためにもワクチンパスボートが必要となるべきだ」と発表したことが報じられています。
「ワクチンパスポートがなければ、仕事につけない」という状況にしたいと考えているようです。
次は「学校でもワクチンパスポート」ということになっていきそうですが、そんな中、現在のイギリスでの新型コロナウイルスの重症患者、つまり入院患者の、
「大半が二度のワクチン接種を受けた人」
であることが、イギリス政府の主任科学顧問の発言で判明してしまっています。
7月19日に、パトリック・ヴァランス英政府主任科学顧問は、記者会見で、
「入院患者の 60%が二度のワクチン接種を受けた人だ」
と発言したことが報じられています。
しかし、翌日、ヴァランス英政府主任科学顧問は、「あの発言は間違いだった」として、以下のように発言を訂正しました。
「入院患者の 60%が、ワクチン接種を受けていない人、の間違いだった」
と述べました。
これにしたところで、「入院患者の 40%が、二度のワクチン接種を受けた人」だということを認めていることになってしまいまして、コロナワクチンの現在の新型コロナウイルスに対しての有効性が相当危ういものであることを示しています。
また、6月25日のイギリス政府の報告では、イギリスでの最近の死者の「 60%」が「ワクチンを接種した人」であることも判明しています。
以下の記事で取り上げています。
近づくADE。ワクチンを接種した人たちは、迫り来る中期的リスクである ADE にどのように対処すればよいか
In Deep 2021年7月13日
今後、この ADE (抗体依存性増強)の事例が増えるにつれて、ワクチンを接種した方々の重症例は、さらに上昇していくはずです。
このイギリスのような、あるいは、以下の記事のようなアジアでの感染拡大は、基本的には「ワクチン接種が進んだ国」で広く起きていることです。
さあ、アジアのパンデミックが2021年7月から始まった
投稿日:2021年7月14日
ですので、今後もワクチン接種数が拡大していくと共に、各国での感染者数、死者数は指数関数的に増えていっても不思議ではないです。