亀裂の拡大を報じるケニアのメディア
・Panic as Kerio escarpment cracks
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アフリカの大地溝帯上にあるケニアで大規模な亀裂が発生したことを最初にご紹介したのは、3月の以下の記事でした。
上の記事のタイトルに「またも」とありますのは、その前にサウジアラビアの大地溝帯上に巨大な亀裂が発生していたことからのものです。
その後、ケニアや隣国のウガンダを含めて、何度も巨大な亀裂が発生する事態が起き続けていて、それぞれ以下の記事でご紹介しました。
・大地溝帯で何が起きている? : ケニアでさらに連続して巨大な亀裂が発生
最初に亀裂が発生してから、3ヵ月後となる 5月下旬、同じケニアで、今度は今までとは少し違った場所で、「さらに大きな亀裂」が発生したことが報じられました。
冒頭の報道がそれに関してのものですが、今回のものは、1万人以上の住民に避難命令が出されたという巨大なものです。
下は、現地のテレビ報道で流された映像からです。
2018年5月下旬 巨大な亀裂が発生したアフリカ・ケリオの様子
・NTV
・NTV
今回、亀裂が発生したのは、ケニアのケリオという地域で、下の位置となります。
ケリオの場所
・Google Map
これまでの3ヶ月の間に亀裂が発生したおおまかなエリアは下のようになります。
2018年3月から亀裂が発生し続けている範囲
・Google Map
地図を見る限りは、「拡大している」というようなことも言えるのかもしれないような分布にはなっています。
大地溝帯というのは、地質学的には、「将来的にここからアフリカ大陸が分断する」とされている地質でもあり、その場で急激にこれほどの地質的変化が相次いでいるということについては、特筆されることなのかもしれません。
地質的な変化というのは、比較的長いスパンで進行するものと、急激に変化するというものにわかれていきますが、アフリカの大地溝帯上の場所で今後さらに何かが起きていくのかどうか、世界中から注目をもたれています。