5月19日 巨大な地崩れが発生したウガンダの様子
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アフリカの中東部にあるウガンダで、大規模な地崩れが発生したことが報じられていました。
地崩れや崖崩れという現象そのものは、確かに最近多いとはいえ、そのものは特筆すべきものではないかもしないのですが、このウガンダの「場所」が、そのことを気にさせたのでした。
この場所は「大地溝帯」上なのです。
今年になって、いくつかの記事で、「大地溝帯」という地質構造の上で次々と亀裂が発生し続けていることをご紹介してきました。下の記事はその中の一部です。
大地溝帯は「将来的にアフリカ大陸がふたつに分断される」としてとらえられている地質的な箇所ですが、実はウガンダもこの大地溝帯上にあるのです。
こちらはウガンダの場所です。巨大な地崩れが発生したのは、キョンヨー(Kyonyo)という町の近郊でした。
ウガンダの場所
・Google Map
そして、下が大地溝帯の分布です。大地溝帯は、東リフトバレー、西リフトバレー、ニアサ・リフトバレーと分類されていまして、地図ではそれぞれ、赤い線、青い線、黄色の線として示されていてます。
大地溝帯と、その上で2018年に次々と起きていること
・大地溝帯
5月18日 ウガンダ・キョンヨーの様子
それぞれの事象にいろいろな要素が複合しているだろうとは思いますが、それでも「ピンポイント」で、アフリカの大地溝帯上でこのような大規模な地質的事象が発生していることは注目に値するべきことのように思います。
かたや太平洋で、環太平洋火山帯の地質活動が非常に活溌になっている中、それと離れたアフリカの地の巨大地質構造も何らかの活動が起きているということなのかもしれません。
この分では、今後もまだ大地溝帯上ではいろいろな事象が起きそうではあります。