2018年3月20日のケニアの報道より
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先日、アフリカのケニアで、「巨大な亀裂が発生した」ことについて、下の記事で取りあげさせていただいたことがあります。
この亀裂が発生してから 10日ほどして、またも、ケニアで巨大な亀裂が発生したことが報じられていました。
3月20日のケニアの報道より。現場から実況する地元記者
前回、亀裂が発生したのは、ケニアのナロクという地域を走る道路上だったのですが、今回もほぼ同じエリアなのですけれど、今回の報道で知ったのは、この地域は「ススワ火山」という火山の周辺に位置する地域だったのでした。
ケニア・スワワ山の場所
・Google Map
前回の記事でもふれましたけれど、ケニアのこのエリアは「大地溝帯(グレート・リフト・ヴァレー)」という巨大な地質構造の上であり、地質学者たちは、将来的に「ここからアフリカ大陸は分断する」という予測を立てています。
冒頭のケニアの報道のタイトル「ケニアは分断されようとしている」というのは、そのことを指しています。
もちろん、今すぐにアフリカ大陸が分断するということではないにしても、最近の大地溝帯の上での地質活動はかなり激しいものがあります。
今回亀裂の発生した現場でなぜか笑顔の住人の方々
前回のケニアの亀裂の少し前には、やはり大地溝帯上のサウジアラビアにおいて、巨大な亀裂が発生したことを以下の記事でご紹介しています。
大地溝帯は下の赤いラインで、☆の場所が最近、亀裂が発生した場所です。
大地溝帯
ちなみに、スワワ火山の活動の詳細な記録はないですが、地質学的な推定では 100年ほど前に最新の噴火があったのではないかと考えられています。
火山との関係か、あるいは大地溝帯との関係かはともかくとして、ここまで大きな地質的変化が頻発するというのも、やはり普通のことではなさそうです。
たとえば世界で最も地震が多い地域のひとつである日本でも、かなり大きな地震が発生した時でも、このような亀裂が発生することはほとんど見られないことからも、このような地質活動が通常の地殻活動とは違ったものなのではないかという感じはします。