2018年3月20日のロシアの報道より
水が引いたホルムスクの海岸で撮影する住人の女性
・ACTB
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ロシア・サハリン州の南部の海岸で 3月20日、「突如、海の水が引く」ということが起きました。冒頭のようにニュースなどでも報じられていて、通常の干潮などとは違った出来事のようです。
・ACTB
住人の方々が海岸で撮影した動画などを見ますと、海藻も完全に露出していまして、それなりの深さの場所まで水が引いたようです。
水が消えた海岸の海藻の上を歩く地元の子どもたち
・ACTB
ロシアの報道にあります専門家などの話によれば、これは通常の干潮の状態に気象的な要因と土地の地形が関係して起きたもので、特に異常な事態ではないとしています。
しかし、特に異常なことでないのなら、報道にあるように地元の人たちがパニックにはならないのでは、とも思ったりしました。
地元の人たちが懸念したのは、実は、今回の「水が消えた」ホルムスクの少し南側にあるネヴェリスクという海岸の町で 2007年8月、同じように「海岸の水が突然消えた」という出来事が起きた後に「地震が起きた」ということがあるのだそう。
そのために、この水の減少が何かの異変と関係しているのでは、というような噂が流れているのだそうです。
ホルムスクとネヴェリスクの位置は下のようになります。
サハリン州ホルムスクとネヴェリスクの場所
・Google Map
ホルムスクの住人の方々が懸念する地震は今のところは起きてはいません。
それにしても、今年は、世界中で「海の水が突然消える」という事例が相次いでいいます。そのうちのいくつかはこのブログでもご紹介しました。下のふたつの例です。
各地で消える海 : インド東部のビーチリゾートで水が消え、海岸が100メートルにわたり後退。地元では「津波が来る」という噂が広がりパニックに
これらが、専門家の言うように、気象や地形と関係しているだけのことだということもあるのかもしれないですが、ただ、どれにしても「その地域で過去にほぼ起きたことがない」ということからも、決してごく普通の現象ではなさそうです。