5月16日 ヤクーツクを流れるオブ川の「完全凍結」状況。後に非常事態が宣言
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ロシアのヤクーツクを中心とした広い範囲で、この春の時期に川が完全凍結し、川の氷が川岸に津波のように押し寄せるという事態が起きていました。
凍った川はオブ川という川で、世界で 10番目に長いロシアのレナ川から続いている比較的大きな川ですが、これが凍ってしまったのです。しかも、5月の中旬に。
下の写真を見ますと、このオブ川の大きさがおわかりになると思いますが、それと同時に、「これが5月の光景か」と感嘆いたします。
凍結した川
そして、単に川の水が凍っただけではなく、その川の氷が「川岸に押し寄せている」のです。下はその光景が撮影されたものです。
押し寄せる川の氷
ヤクーツクの場所
・Google Map
そして、この氷の津波の襲来と後、何しろ今は一応春ですから、その氷が溶け始め、今度は「洪水」となっていったのです。
氷の津波が消えた後の洪水
ちなみに、このヤクーツクというのは、今年1月に「最低気温が -62℃」まで下がったという記録を出した場所でもあります。
それについては下の記事でご紹介したことがあります。
しかし、いくらシベリアの地とはいえ、5月中旬の川の完全凍結は、おそらく記録にないことなのではないでしょうか。
どちらかというと、今年のシベリアの春は気温が高い状態が続いていたはずなのですけれど、どうしてこんなことになってしまったのかは、報道を読んでもよくわからなかったですが、突如として北極からの異様な寒気が入り込んだのですかね。
もし、そうだとすれば、今後の夏のシーズンでも、ロシアや、あるいは北米でも、繰り返しこのようなことが起きていくのかもしれません。