9月5日 米ピッツバーグで撮影された「真菌のコロナ」
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これまで、このブログでは、いろいろな「コロナ」をご紹介してきました。
ここでいう「コロナ」というのは、日本語で「光環」あるいは「光冠」というように呼ばれることがある光学現象で、Wikipedia の説明では以下のようなものです。
光冠 - Wikipedia
光冠とは、太陽や月に薄い雲がかかったときに、それらの周りに縁が色づいた青白い光の円盤が見える大気光学現象のことである。光環、光環とも表記され、コロナと呼ばれることもある。
この説明では「薄い雲がかかったときに」とありますが、実際には、霧や煙、あるいは氷の結晶など、大気が霞んでいる状態の時に、そこに「光の冠が見える」ことをいいます。
空で雲によってコロナが見られることが普通ですが、これまで、このブログでは、
・花粉によって作られたコロナ
・氷の結晶によって作られたコロナ
等をご紹介してきました。
下は、昨年の記事でご紹介した「花粉」によるコロナです。
2017年2月に米ニューメキシコ州に出現した花粉コロナ
これは、花粉に太陽の光が透過・反射することによって作られた光景で、決してよくある現象ではないですが、春に稀に見られることのあるものです。
ところが、今回、冒頭でご紹介しました「コロナ」は、「真菌」によるコロナだというのです。
真菌というのは、カビなども含まれますが、今回の場合は「キノコの胞子」です。
アメリカ・ペンシルバニア州のピッツバーグでキノコの栽培をしている農家の方が、キノコの収穫を機械でおこなっている時に、
「空間にこのコロナが出現した」
のだそうです。
9月5日 ピッツバーグの真菌によるコロナ
キノコを刈っている際に、その胞子が空気に満ちたことにより、このような現象が発生したということで、スペースウェザーの記事には、「真菌によるコロナが記録されたのは、これが初めてのことではないか」と書かれていました。
太陽の光はいろいろなものに「光の冠」を作るものなのだなあと思います。
過去にご紹介したものの中で、印象的なコロナをいくつかご紹介して締めたいと思います。
さまざまなものが作り出す美しくも稀少な「コロナ」
2017年5月20日 ポーランドで撮影された花粉によるコロナ
2018年3月12日 米ミシガン州で撮影された氷の結晶によるコロナ
・これまで見た中で最も美しいかもしれない太陽の光学現象「コロナ」が米国スーペリア湖に出現