2017年12月12日 オーストラリア・タスマニア州アーサー山脈の白い虹
2017年12月18日 米国ニューハンプシャー州マンチェスターの赤い虹
Sponsored Link
12月12日、オーストラリアのタスマニアに冒頭のような「白い虹」が現れました。そして、12月18日には「赤い虹」がアメリカのマンチェスター上空に現れました。
どちらも、とても稀な光景であることは事実だと思われます。
そして、これを見て思い出すのは、「この1年くらいは白や赤の虹がよく出ていたなあ」ということでした。
2016年11月 英国スコットランドに出現した白い虹
2017年6月 ロシア・ラドガ湖で撮影された白い虹
白い虹は、非常に低い気温の中で、氷の結晶などに「光が反射せず」に、弧状に形成されるということで発生するようですが、しかし、ほとんど発生することはないですので、何か他の作用が必要となるものだとも思います。
なお、冒頭のオーストラリアの白い虹は、その中央に「ブロッケン現象」も伴っているという稀少なものです。
このような白い虹も大変に珍しいものですが、「赤い虹」となると、さらに珍しく、知っているものとしては、今年 7月にエストニアで下のような赤い虹が撮影されていた例くらいでしょうか。
2017年7月 エストニア・クーサルの赤い虹
・Red rainbow at sunset, over Estonia
赤い虹は、夕暮れ時に出現するとされていますけれど、一般的には、夕暮れ時の虹でも、普通の虹であることがほとんどで、このように光の干渉によって、赤だけが浮かび上がるというのは珍しいことだと思われます。
なお、個人的に、今まで見た中で最も美しいと思った虹のような現象(実際には虹ではないです)は、今年 5月にポーランドで撮影された「花粉による虹」でした。
2017年5月 ポーランドでの花粉コロナ
これは大気中の花粉に光が反射したもので、虹と同様の光を放つものですが、夕暮れと重なり、このような黄金の光景となりました。
世界で起きるいろいろな光景を見ていますと、この世界はさまざまな色による視覚的事象がくまなく発生するようにできているのだなあと実感します。
いつかは「青い虹」とか「紫の虹」が見られる時も来るかもしれません。