2018年3月12日 米ミシガン州スペリオル湖の湖畔にて
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太陽の周囲を光の輪が囲む現象に「ハロ(暈)」と、「コロナ(光冠)」があります。ハロは比較的よく出現する現象で、輪が薄いものなら日々空に出ているものです。
しかし、コロナとなると、しかも冒頭の写真のように異様にはっきりしたものとなると、かなり珍しい現象といえます。
アメリカとカナダをまたいでいる五大湖のスペリオル湖のアメリカ・ミシガン州側の湖岸で 3月12日、このようなコロナが撮影された、スペリオル湖の記録を撮影し続けている Lake Superior Photo によって公開されました。
・Lake Superior Photo
オリジナルの写真の全景は以下のようなものです。
・Lake Superior Photo
このスペリオル湖の位置は、五大湖の下の位置あたります。面積では淡水湖で世界一の広さを持ちます。
スペリオル湖の場所
・Google Map
コロナが撮影されたのは、湖の南側のミシガン州に面した湖岸です。
ハロとコロナは高度が違いますが、原理は同じで、ハロと同様にコロナもまた「大気中の何か」に光が反射して発生するものです。
この「大気中の何か」は、一般的には薄い雲や氷の結晶、あるいは「花粉」などになりますが、このミシガン州のコロナが何によるものかは書かれていません。
・Lake Superior Photo
花粉コロナというのは、花粉に太陽の光が反射したもので、稀な現象ですけれど、この時期に相当美しい光景を見せるもので、昨年2月に、米国ニューメキシコ州に出現した花粉コロナを以下の記事でご紹介したことがあります。
今回のミシガン州のものが花粉かどうかは何ともいえませんが、違うかもしれません。というのも、アメリカの東海岸は今年とんでもない寒波に見舞われ続けていまして、ほんの数日前まで、スペリオル湖も下のように「凍結」していたのです。
3月6日 凍結しているスペリオル湖
・Lake Superior Photo
この気温の状況で花粉が飛ぶかどうかは何ともいえないですが、コロナを作り出した正体が何であるにしても、珍しい光学現象が続きます。