メキシコでのシンクホールを伝える9月5日の報道より
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メキシコの首都メキシコシティ近郊にあるクアヒマルパという街にあるサッカー場で、「突然、巨大なシンクホールが発生した」という出来事が報じられています。
メキシコ・クアヒマルパのサッカー場に発生した巨大シンクホール
直径 30メートルのシンクホールというのはかなり巨大な規模です。深さは 6メートル。
発生原因については、まだはっきりとはしていないとはいえ、メキシコ通信交通省が原因を調査しているとのこと。
この出来事そのものは、シンクホール事象ということで、巨大ではあっても、最近は世界中で頻発していることでもありますので、特筆すべきことでもないのかもしれないですが、問題は「最近のメキシコで地質的異変が続出している」ことです。
特に首都のメキシコシティの周辺ではいろいろなことが起きています。
これは、昨年の 9月にメキシコで起きた M7.1と M8.1のふたつの巨大地震以降、顕著になっている感じがします。
メキシコの2017年9月のふたつの巨大地震の震源
・Google Map
そして、今年になってから、たとえば、下のような出来事をご紹介しています。
今年 5月に、メキシコシティの近郊で巨大な亀裂が2カ所で発生し、また、サルティーヨという場所では「焼け焦げたクレーター」が発生しました。
サッカー場にクレーターが発生したクアヒマルパと共に、それぞれの場所を地図で示しますと、以下のようになります。
クレーターが発生したクアヒマルパと、メキシコでの最近の地質事象
・Google Map
それぞれの事象に関連があるというわけではないでしょうが、メキシコの地質的状況がとても不安定になっているというような感じはどうしても受けます。
今後もメキシコや、その周辺地域ではある程度の不安定さが続くのではないかと考えられます。
もちろん、今、地質が不安定なのはメキシコだけではなく、それは環太平洋火山帯全域にわたっていると考えるのが正しいようには思います。