2018年11月25日 米国ユタ州ハンツビルのスキーリゾートにて
太陽ハロというのは、太陽の周囲に暈(かさ)がうつる光学現象で、この現象自体はありふれたものですが、「過去に見られたことがないほど複雑な様相」を呈する太陽ハロがアメリカのユタ州にあらわれました。
この太陽ハロで、光が反射している場所に数字をつけますと、以下のように、「少なくとも 9の光が交差している」ことがわかります。
下の写真は、別の角度からのものですが、光が複雑に交錯している様子が撮影されています。
この光景は、ユタ州ハンツビルにあるスキー場で撮影されたものだそうで、投稿した方によりますと、
「このハロが出現した時には、人工の雪を製造する機械が稼働していた」
のだそうで、写真を掲載していたスペースウェザーの記事によれば、人工降雪機を使用した場合は、非常に特殊なタイプの雪と氷が空中に作り出されるために、このような複雑な光学現象が起きやすいのだとか。
それにしても、この1年くらいは「非常に複雑な太陽ハロ」が頻繁に出現している時期でもあります。
この1年くらいの間にご紹介した世界中の「複雑なハロ」を振り返っておきたいと思います。
2017年11月から2018年11月くらいまでに出現した複雑な太陽ハロ
2018年9月 カナダ・イエローナイフ
・北極圏イエローナイフに出現した美しくも極めて複雑な驚くべき太陽ハロ
2018年2月 ポーランド・タトラス
・…多発する幻想的な太陽の「ハロ」
2017年12月 カナダ・マニトバ
・ギリシャとカナダの奇跡の光景…
2017年11月 チリ・アントファガスタ
・チリ北部の沿岸に出現した幻日や「三重のハロ」が…
2017年12月 米国モンタナ州ホワイトフィッシュ
・ロシアとアメリカに出現した複雑な太陽光学現象
大気の状態や大気中の粒子の構成などが複雑でなければ、こういうような現象は起きないようにも思いますし、いろいろと複雑化しているのですかね。