2017年12月7日 米国モンタナ州ホワイトフィッシュにて
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前回の記事、
では、大気中の氷の結晶に光が反射して発生する「光柱」がロシアで多数出現していることについて書かせていただきましたが、やはり大気中の氷の結晶が作り出す光学現象に「太陽のハロ(暈)」があります。
ごく一般的な「ひとつの輪が太陽を囲むように出現する」というものは、かなり普通に見られるものですが、これがいろいろと複雑なフォーメーションを見せることが稀にありますが、最近の数日で、ロシアとアメリカでそれぞれ非常に珍しいハロが出現していました。
冒頭のアメリカのホワイトフィッシュに現れたものは、何がどういう構成になっているのだかわからないほど光学現象が複雑に、しかし整然と入り乱れています。
モンタナ州ホワイトフィッシュの太陽のハロ
ハロの両端には幻日と呼ばれる太陽の光学現象が出ていて、その大きなハロの下にも、何らかの光学現象が起きていて、かなり不思議な状態となっています。
さらに別の写真では、大きなハロの真「上」にも光が弓形の形を描いていたりもします。
そして、12月7日には、ロシア・タタルスタン共和国のインノポリスという街でも何とも複雑なハロが出現していました。
2017年12月7日 タタルスタン共和国インノポリスにて
ロシアのインノポリスと米国のホワイトフィッシュのの場所
このロシアの現象は、ハロなのかどうかよくわからないですが、太陽の光による光学現象ではありそうです。
何かこう「光が上へと噴き出している」というような情感も湧かなくもない素敵な光景ともいえます。
この際のロシアとアメリカのどちらにも通じているのは、「気温が非常に低かった」ということで、極めて低い気温がこのような複雑な光学現象を作り出したということになりそうです。
気温が非常に低いということはいろいろと大変な面もあるのですが、光景に関しては、特に光や氷の現象で美しいものが生まれやすい条件でもあります。
そういう意味では、今年は美しい現象をまだまだ見られるのかもしれません。