大量死 戦争の時代 異常な現象

戦争で手足を失ったウクライナ兵士の数が第一次世界大戦レベルの規模と並んでいるという報道

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数万人が手や脚を失っている

ウクライナの戦争でのウクライナ側の兵士の損失が著しいことは、最近の以下の記事で、米軍のミリー統合参謀本部議長の言葉なども含めて書かせていただいたことがあります。

(記事)米軍トップのミリー統合参謀本部議長が「ウクライナの反撃は成功していない」と述べるほどの戦地の惨状。反撃攻勢の中、ウクライナ軍は新兵の90%近くを失う
 In Deep 2023年9月19日

その惨状について、最近、ノルウェーの通信社などの報道を引用して、ロシアのメディアが報じていたのですが、戦争開始以来、

「 2万人から 5万人のウクライナ兵が手足を失っている」

と伝えていました。

第一次世界大戦では、たとえば、ドイツ兵が 6万7,000人が手足を失った等と記録されているそうですが、その規模に達しつつあるようです。

少し前には、ウクライナで「義足の専門家が深刻に不足している」と伝えられていました。

以前、ウクライナ軍兵士の女性が、「最前線から戻ってくるのは、手足のない兵士ばかりです」と語った報道を翻訳したこともあります。

ともかく、悲惨な話が増え続けるウクライナの戦争ですが、ここに、今度は精神疾患の人たちや、女性も加わることになっています。

(記事)ついにウクライナ軍は、従来兵役を免除されていた精神疾患、神経疾患、HIV患者等にも動員命令。そして「学徒動員」もほぼ確実に
 地球の記録 2023年9月4日

(記事)ウクライナで10月1日から「女性の兵役登録」が義務付けられる。最初は、女性の医師、看護師と薬剤師が対象
 地球の記録 2023年9月5日

ロシアのスプートニクの報道をご紹介します。





手足を失ったウクライナ兵士の数が限界値を超える

Cannon Fodder: Number of Ukrainian Amputee Soldiers Going Through the Roof
Sputnik 2023/09/21

何万人ものウクライナ兵が手足を失い、さらに多くの人が他のさまざまな負傷を負ったり、戦場で死亡している。西側メディアによると、ウクライナにおける手足切断の規模は第一次世界大戦の規模に達している。

西側の報道によると、内戦開始以来、2万人から 5万人のウクライナ兵士が手足を失っている。ウクライナ国防省は最近、負傷したウクライナ兵士の 40%が四肢に治療不可能と思われる重傷を負っていると発表している。

しかし、ノルウェーのメディアによると、この情報は最高機密であるため、障害を負ったウクライナ軍兵士の数を正確に知ることは困難だ。

戦争における死者と負傷者の割合としてよく挙げられるのは、戦死者 1人当たり負傷者 2~ 4人というものだ。しかし、戦場で使用される兵器システムによっては、負傷者の数が、死者の 13倍になる場合もある。ここから、ウクライナの反撃で兵士が支払った代償は容易に計算できるのかもしれない。

ロシア国防省によると、6月に始まったウクライナ政府の 3カ月間の反攻では 7万1000人以上のウクライナ軍兵士が死亡した

内戦開始以来、ウクライナとロシアが大規模な対砲戦を行ってきたことを考えると、前線の負傷者のほとんどは破片や砲撃によって生じたと軍関係者や従軍記者たちは述べている。

一方、ウクライナ兵士もまた、ロシアの強固な防衛線と地雷原を襲撃しようとして多大な損害を被ったが、西側報道機関はこれらがウクライナ政権の攻撃作戦の失敗の主な原因だとしている。

 

手足を失ったウクライナ兵の数は、第一次世界大戦の規模を想起させる

西側のジャーナリストたちは、ウクライナでの 18カ月間の特別軍事作戦中に、イラクとアフガニスタンでの 20年間に同様の負傷を負ったアメリカ人の数を合わせた数の少なくとも 10倍のウクライナ兵が手足を失ったと推測している。

米国の医療専門家たちは、第二次世界大戦後、西側の軍医がこれほどの規模の負傷を経験したことはなかったと述べている。いくつかの推定によると、第一次世界大戦では少なくともドイツ兵 6万7,000人、イギリス兵 4万1,000人が手足を失った。

メディアによると、ウクライナのいくつかの診療所は、手足を失った人たちの数を 2万人であるとしているが、切断手術を受けた後に患者を登録するのに時間がかかるため、実際の数字はもっと多い可能性がある。

現在、ウクライナの医療システムは逼迫しているため、一部の患者たちは手術までに数週間、場合によっては数カ月も待たなければならない。

問題をさらに複雑にしているのは、ウクライナ兵が戦闘中に出血を止めるために使用する戦場の応急処置用ストラップが、負傷した手足の高さに取り付けられすぎ、長時間装着されたままになることがよくあることだ。

その結果、四肢の細胞が死滅し、腕や脚の一部ではなく全体を切除する必要が出る場合がある。さらに悪いことに、英国の報道機関によると、こうした手術が劣悪な環境で行われることもあるという。

義肢装具は、手足を失ったウクライナ人が直面するもう一つの問題だ。

義手の価格は 1つで 100,000ドルだが、手を取り付けると、さらに8,000 ドルかかる。多くの西側の慈善団体が、ウクライナ兵が新しい義肢を手に入れるのを支援しているが、戦場から帰還した手足を失った兵士の数が多すぎる状況だ。

一方、ウクライナ軍は集団降伏を続けており、ヘルソン地域の首長代理によれば、つい最近、ロシア軍はヘルソン地域で降伏したウクライナ兵 8人を捕らえた。

サルド氏は 9月17日、自身のテレグラムチャンネルで「このようなことがますます頻繁に起きている。敵側で戦っている人々の多くは、政権の軍司令官や政治指導者にとって自分たちの命は何の意味もないことに徐々に気づき始めている」と書いた。

最近、ウクライナが支配する地域の地域軍事委員の一人は、「昨秋に動員されたウクライナ兵のうち現在も軍務に残っているのはわずか 10%です」と述べた。「死亡するか障害者になる確率は 90%なのです」とヘルソン地域の首長代理は結論付けた。







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