異常な数の子供の行方不明事案
アメリカのオハイオ州クリーブランドという地域で、
「子どもの行方不明の数がかつてない規模に達している」
ことについては、以前、以下の記事で取り上げたことがあります。
(記事)米オハイオ州のクリーブランドで「2週間で27人の子どもが行方不明」に。全員発見されておらず、原因も不明
地球の記録 2023年6月4日
十代が中心の失踪が続発していることについての報道でした。
現在、これがさらに拡大しているようで、このオハイオ州のクリーブランドでは、9月だけで、50人近くの若者や子どもが行方不明になっていると報じられていて、オハイオ州(人口1,100万人)全体では、今年、1,000人以上の子どもの消息がわからなくなっていると伝えられています。
犯罪的なものと関係するのか、あるいは、そういうものとは違うものなのか、まったくわかっていないですが、ともかく、例年にはない数で、多くの子どもたちが行方不明になっているようです。
アメリカは子どもの行方不明がもともと大変に多い国ですが、中には、以下のような記事でご紹介しましたような「不思議な事例」もあることにはあります。
(記事)アメリカの行方不明研究者の事例にある失踪あるいは「消滅」の強烈な実態(2) :何者かに奪われる「自己制御」と「自分の存在」。そして、子どもたちを導くものの正体
In Deep 2016年9月8日
何が起きているのかは不明ですが、現実としての数字があります。
時代が時代だけに、こういう報道にはいろいろと思います。
これを伝えていたデイリーメールの記事です。
クリーブランドでは9月だけで50人近い学童が行方不明となり、オハイオ州全体で今年これまでに1000人以上が行方不明となっている。この「憂慮すべき」傾向にオハイオ州警察も困惑している
Mystery as nearly FIFTY schoolchildren go missing in Cleveland in September alone while over ONE THOUSAND have vanished so far this year in 'alarming' trend that's left Ohio cops baffled
dailymail.co.uk 2023/09/26
2023年のオハイオ州の行方不明・家出児童数は、人口が同じ規模の他の州の 2倍近くに達しており、一部の町では十代の若者の失踪数を把握できず、親や警察の間でパニックが起きている。
今月だけで、クリーブランド地域では 45人の子どもが行方不明になっていると報告されている。 彼らは、今年初めからオハイオ州で行方不明者が報告されている合計 1,072人に加わる。
疾走したうちの大多数は、その後家に戻るか捜索されて発見されているが、現在までの統計では、2023年には子どもの行方不明や家出率が異常に高くなると見込まれている。
2022年の時点で、オハイオ州の家出者数は、人口 1,000万人から 1,200万人の ジョージア州、ノースカロライナ州、イリノイ州などの州よりもほぼ 2倍だった。
オハイオ州司法長官事務所によると 、クリーブランド広域圏では現在 45人以上の未成年者が行方不明になっている。全員が 9月1日以降に行方不明として報告されており、今年初め以来、行方不明が報告されている子供の総数である 1,072人に加わる。
警察は、大半が家出をした可能性が高いとしているが、子どもを捜したいと心配する親たちの要望に応えるのに苦労している。
ニューバーグハイツ警察署長のジョン・マジョイ氏は今年初め、12歳から 17歳までの子供の行方不明事件が依然として異常に多いと述べた。
「どういうわけか、2023年には、私たちが普段見ているよりもはるかに多くの行方不明の事案が見られますが、子どもたちに何が起こっているのかわからないため、これは問題です」
「たとえば、その一部が人身売買などに巻き込まれたのかどうか、あるいはギャング活動や麻薬等に関与しているかどうか、などです」
15歳の息子ケショーン君が行方不明のシェリス・スノーデンさんは昨日、地域の捜索活動で「子どもがいなくなって 40日以上が経ちました」と語った。
「ただ彼に家に帰って欲しいだけです」
「子どもがいなくて毎日寂しいです。心配で、食べているのか寝ているのかもわかりません」
他の行方不明の子どもには、9月12日にオハイオ州アメリカン・タウンシップで最後に目撃された 14歳のギデオン・ヘフナー君もいる。
行方不明児童の報告書によると、少年は当時、濃い色のシャツ、ジーンズ、黒のビーニー帽を着用し、バックパックを背負っていたという。
カムリン・ニコール・ゴリアスさん(17歳)は 2023年9月にオハイオ州アクロンで最後に目撃されたが、今も行方不明のままだ。
同様に、16歳のイライジャ・ヒルさんも 9月20日にオハイオ州サンダスキーで失踪し、それ以来行方不明となっている。
一方、17歳のイヤナ・グラハムさんは 9月23日にオハイオ州ノースカントンで姿を消した。
グラハムさんが行方不明になる数日前、テオナ・トンプキンスさんが 9月17日にオハイオ州シンシナティで消えた。黒いシャツ、黒いズボン、白い靴を履いていた。
モーリス・ハムリックさん(14歳)、オネスティ・ハウエルさん(16歳)、イライジャ・ヒルさん(16歳)、クロエ・ハドリーさん(17歳)も今月初め、全員が 5日以内に姿を消した。
同様のパターンは今年 5月にも始まり、月初にはこの地域で 27人もの子どもが行方不明になっていると報告された。
マジョイ署長は、33年の警察勤務キャリアの中でこれほど多くの子供の行方不明を見たことはないと述べる。
マジョイ署長は、事件の大半は誘拐ではなく家出である可能性が高いと主張する一方、十代の若者たちは捕食者に対して世間知らずで、捕食者たちは「羊の皮をかぶった狼」として近づいてくる可能性があると付け加えた。
残念なことに、ほとんどの子どもの行方不明に関してはニュースにならないとマジョイ氏は述べ、この事件は「私たちの目の前で起こっている静かな犯罪だ」と表現した。