最近は、ブースターショットに起因されると思われるヨーロッパでの感染の急拡大のことを取り上げていました。
ブースター接種を加速中のデンマークの感染状況が最悪の事態に。人口580万人の同国で1日の新たな感染者数が2万人を超え、1日の死者数が60人を超える
投稿日:2021年12月28日
世界最高のブースター接種率を誇るアイスランドの新たな感染数が過去最大を大幅に更新中。10万人あたりの感染確認数は「日本の500倍超」
投稿日:2021年12月27日
ここにきて、今度は、アメリカが世界記録を塗り替えようとしています。
米ジョンスホプキンス大学の集計データからは、
「アメリカ全土の 1日の新たな感染者数が 50万人を超えた」
ことが示されているのでした。
アメリカ合衆国の新たな感染数の推移
ourworldindata.org
あまりにも唐突な増加で、「検査数を増やしているのかな」とも思いましたけれど、データでは、この1年間、それほど大きく検査の数は変わってはいないです。
大きな都市では特に「急に」大変な状況となっているようで、以下は CDC データでのニューヨーク市の感染数の推移です。先日の記事「アメリカとヨーロッパでのこの数日の異常な感染数急増の理由は?」から約 1週間後に 5倍ほどの増加となっています。
・12月20日のニューヨーク市の感染確認数 1万2235件
・12月27日のニューヨーク市の感染確認数 6万2968件 CDC
となっています。
アメリカのブースター接種率は、データによれば、現在 20%程度で、今後さらにブースター接種、あるいは 11歳以下の子どもたちへの接種も加速するものと見られますが、これまでの他の国の経緯を見ますと、それに伴い、さらに感染数は増加するものと見られます。
「 1日の新たな感染数が 100万人」
という数値も非現実的ではなくなるのかもしれません。
オミクロンが軽度の症状だといっても、これだけ感染が広がりますと、死者、重症者も増加せざるを得ないとも思います。
現在のアメリカの新たな死者数は、7日移動平均ですと、1日 1500人前後で、過去最大は、1年ほど前に 3000人を超えていましたが、これに近づくか、早期にこの数を超えると思われます。
ブースターショットを加速化している国は、すべてが同じではなくとも、似たような状況が訪れる可能性があります。
人種の問題はあるのかもしれないですが、ブースターショットを現実として始めてしまった日本もさほど他人事ではない気もします。