本日、報道を読んでいましたら、以下のようなタイトルの記事がありました。
・オミクロン株が急拡大したデンマークは、なぜ「最悪のシナリオ」を回避できたのか (Courrier 2021/12/28)
記事には以下のようにあります。
> 11月に南アフリカでオミクロン株が初めて確認された直後、デンマークはアフリカ以外で同株の感染急拡大に襲われた最初の国の一つとなった。だが約1ヵ月後のいま、ブースター接種の加速もあって悲惨な結末は回避できそうだという期待が高まっている。 (courrier.jp)
「へえ、デンマークって最悪のシナリオ回避したのか」と不思議に思いました。というのも、以下の記事などで示していますように、ブースターショットを進めている国の多くは、過去にないような、どうしようもない感染状況になっているからです。
世界最高のブースター接種率を誇るアイスランドの新たな感染数が過去最大を大幅に更新中。10万人あたりの感染確認数は「日本の500倍超」
投稿日:2021年12月27日
すなわち、「新たな感染拡大を推し進めている要因は、ブースターショットそのもの」であることが、データからは明らかに理解できるのです。
デンマークは、データを見ますと、現在、ブースター接種率 42%であり、アイスランド (55%)、イスラエル (45%)などに続き高い水準となっています。
このような状況で最悪の状況を脱したというのならすごいことですが、米ジョンスホプキンス大学の最新のデータを見てみましたら、デンマークは、
「最悪のシナリオを回避したどころか、過去最悪の状況に突入している」
ことがわかりました。
先ほどの記事のアイスランドは、比率として現在の日本の感染数の 500倍ほどもありましたが、デンマークは「日本の数千倍から 1万倍」というようなことになっています。
先ほどの「デンマークは最悪を脱した」という記事は、取材が少し前だったのかもしれないですね。
以下は、デンマークの感染確認数の推移(100万人あたり / 7日移動平均)です。
比較として、日本と韓国の感染者数の推移も載せています。デンマークは、感染拡大中の韓国とも比較にならない悲惨な感染拡大が起きていることがわかります。
デンマークの7日移動平均での新たな感染数の推移(全期間)
ourworldindata.org
100万人あたりの感染確認数 (7日移動平均)
デンマーク 2077人
韓国 124人
日本 1人 (1.46)
これは 7日移動平均ですが、1日単位では、12月21日に、
「 1日の新たな感染者数が 2万人超え」
を記録していました。デンマークの人口は 580万人です。
デンマークの1日ごとの新たな感染数の推移(全期間)
ourworldindata.org
これに伴い、死者数も急激に増加する日が増えており、12月21日には、過去最大(1月15日)と並ぶ、1日の新たな死者数 60人を記録しています。600万弱の人口の国の死者数としては小さくはないです。
現在ブースターショットを加速させている国々はこれからどうなっちゃうのでしょうかね。
報道では、ギリシャ、デンマーク、アイスランド、イギリス、フランス、オーストラリアなどで新たな感染数が過去最高を記録したと伝えられています。
この状況に対して、さらにブースターショットを進めた場合は、事態は本当に最悪の状況に突き進む可能性があるとも思います。