原因は「水の汚染」と発表されるも、過去に同じ現象が起きたことはなし
2017年3月31日のベトナムの報道より
ベトナムのテレビニュースより
この1年間は、全世界的に「水が深く染まる」という事象が多く起きていましたが、ベトナムのバリア=ブンタウ省という場所の海沿いの町で、「一晩にして、湖が赤く染まる」という出来事が報じられていました。
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この湖の変色した色に関しては、ベトナムでの報道でも「紫に」とか「ピンク色に」などいろいろと表現されていますが、まあ、写真のような赤系の変色ということです。
変色した湖
湖のあるバリア=ブンタウ省の場所は下の位置で、ホーチミンとも近い場所です。
バリア=ブンタウ省の場所
・Google Map
実際には、湖というより、貯水池のようで、また、この周辺には他にも貯水池があるようですが、この貯水池だけが赤く染まりました。
変色していない隣の貯水池と比べますと、見事な変色ぶりがわかります。
変色した湖(左)と変色していない湖
また、この貯水池は、数多くの魚の養殖場のある川とつながっているために、魚の大量死に結びつく可能性などを住民たちは懸念しているとのことです。
この原因ですが、貯水池の近くにあるシーフード加工工場からの排出による汚染だと報道では明言されています。
調査の結果では、未処理の廃棄物が長く貯水池に廃棄されていることが判明したとのこと。
しかし、これまで「川が赤くなる」ということはなかったようで、今回唐突にこのように変色したようです。
昨年以来、「川や湖が赤く染まる」事例が頻発していまして、それぞれの原因は、藻や微生物によるものだったり、汚染だったりといろいろですが、原因は別としても、こう多発すると不思議な感じもいたします。
過去1年間ほどで世界中で「赤く染まった水」については、
・2016年3月 メキシコ・ラ・サリナ湖(過去記事)
・2016年5月 中国・河北省覇州市(過去記事)
・2016年7月 イランのオルーミーイェ湖(過去記事)
・2016年9月 ロシア・ノリリスク(過去記事)
・2016年9月 中国・運城塩湖(過去記事)
・2016年10月 グアテマラ・サマラ川(過去記事)
などがありました。
それらの詳細については、
・聖書の記述通りに「エジプトのナイル川が血に染まった日」から、もうすぐ1年。その間にどれくらいの川や湖や池が「血に染まった」かを思い出してみる
In Deep 2017/3/10
という記事にまとめてありますので、ご参照いただければ幸いです。