ヨーロッパの大雪に関しての1月6日の報道より
数日前に、ヨーロッパのいくつかの地域で記録的な大雪になっていることを以下の記事でご紹介させていただきました。
これがいよいよ本格化していまして、特に中央ヨーロッパの各地では、前例のない規模の大雪となっているところが出てきています。
具体的には、ドイツ、オーストリア、クロアチアなど、そしてイタリアやギリシャも異例の大雪となっています。
オーストリアのスティリア 雪に埋もれた家
雪に埋もれた車
下の写真などは、どのくらいの積雪かがよくわかるものかもしれません。
2019年1月3日 ポーランド・カルパティアにて
2019年1月6日 オーストリアにて
この女性は、インスタグラムに「この数日間で信じられないほどの雪が降った」と記しています。
ところで、雪国では「雪おろし」というものがあります。屋根に積もった雪を下ろす作業で、私も北海道にいた子どもの頃は手伝わされたものですが、この数日のオーストリアの雪下ろしの光景を見て、「これは大変だ」と思いました。
下の写真は、1月6日にインスタグラムに投稿されていたものです。
2019年1月6日 オーストリア・フィルズムースでの雪下ろし
温暖なことで知られるイタリアのシチリア島も、この数日は以下の通りです。
2019年1月6日 イタリア・シチリア島
ギリシャも雪に見舞われていますが、この冬のギリシャは、過去 120年の中で最も低い気温の記録が更新され続けています。
クロアチアでは、「滝が凍った」ことが報告されていました。
2019年1月6日 クロアチアで滝が凍る
これらのやや異常な気温や大雪は、北極からやってくる「極渦」と呼ばれる寒波の影響だと説明されています。
ヨーロッパは、前回の冬もこの極渦により何度か異常な寒さを経験しています。
下の記事はそのひとつです。
北極からの大気の影響による信じがたい寒波がヨーロッパに到来。ナポリでは60年ぶりに雪が降り、ジュネーブでは湖が凍結、ドイツでは117年ぶりの低温記録
この極渦は、以前はこんなに頻繁にヨーロッパにやってくるものではなかったのですが、2015年頃から、このようなことが頻繁に起きるようになってきました。
現在、ヨーロッパは空の交通も乱れていまして、混乱が続いていますが、この先もまだしぱらくはこの前代未聞の雪のカオスが続く予測となっています。