ミニ氷河期の到来 気になるニュース 異常気象

北極からの大気の影響による信じがたい寒波がヨーロッパに到来。ナポリでは60年ぶりに雪が降り、ジュネーブでは湖が凍結、ドイツでは117年ぶりの低温記録

投稿日:2018年3月1日 更新日:

2018年2月28日のイタリアの報道


corriere.it

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-17.5℃を記録したイタリアのマイェッラ山。その後、気温は -32℃まで低下


Severeweather EU

少し前の以下のような記事で、北極の大気「極渦」が北半球に大変な寒気をもたらす可能性があることを記しました。

私たちはまた気温と天候のカオスを見ている:分断した極渦と偏向する大気の流れが北極から北半球に起こしている「異常事態」の現実
 In Deep 2018/02/26

地球の気流がさらに崩壊中 : 北極上空の大気「極渦」が真っ二つに分断して北半球上空を進行中という異常事態が発生
 In Deep 2018/02/18

現在、これらの大気の動きの影響とみられる歴史的な寒波が、ヨーロッパの各地を見舞っています。

通常は温暖な気候のヨーロッパ南部の各地も雪や寒さに見舞われており、イタリアのナポリでは、1956年以来、62年ぶりの雪が降ることになりました。

また、パリ南部のリゾート地も、ビーチが雪で覆われる状況となっています。

さらに、ドイツの報道では、ドイツで -30.5℃を記録した場所が確認され、これはドイツでは 117年前の記録を破る低温記録となったそうです。

この寒波による人的被害も大きくなっていまして、報道によれば、寒さによる凍死などで、ポーランドで 10名、フランスで 4名、リトアニアで 5名などが犠牲となっていることが報じられています。

今後もう少し寒波は続きそうですが、ただ、この大気の流れはアジアにまではやって来ないはずですので、日本への影響はないと考えられます。むしろ、大気の流れを見ていますと、日本は逆に平年より暖かい日々が続くかもしれないですね。

時期としては記録的な雪と寒波に見舞われたヨーロッパ各地の様子をいくつかご紹介いたします。

 

2018年2月27-28日のヨーロッパ各地

ふだんは温暖なパリ南部の観光地モンペリエのビーチ 2月27日


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凍結したスイス・ジュネーブ湖 2月27日


Daniil Makedonsky


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雪に覆われたウクライナのオデッサ 2月28日


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雪が降るボルトガルのモンタレーグレ 2月27日


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62年ぶりの雪に包まれたナポリ 2月27日


Daniil Makedonsky

英国グラスゴーにて 2月28日


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本来は冬も温暖なイタリアのガビッチェ・マーレ 2月27日


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コテージが大変なことに。スロベニアのジュリアンアルプス 2月26日


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