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鳥インフルエンザの歴史的流行の中、韓国で610万羽の鳥が殺処分。日本での感染拡大も過去最悪を更新し、殺処分数は300万羽に

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2020年11月5日 四国三豊市 Kyodo/via REUTERS




 

高病原性鳥インフルエンザの流行が過去最悪の規模で拡大しており、世界中でかつてないほどの数の鳥たちが殺処分され続けていることは以下の記事などでご紹介しました。

鳥インフルエンザの異例な爆発的流行により、日本での鶏の殺処分数が過去最大の250万羽に達する。シーズンはまだ始まったばかり…
2020年12月13日

世界的単位で見れば「意味がない鳥インフルエンザでの殺処分」。しかし、世界の鳥インフルエンザでの殺処分数はすでに数百万羽規模に
2020年12月9日

鳥インフルエンザは渡り鳥が持ち込むものですので、爆発的流行がすでに起きているこの鳥インフルエンザの流行を「殺処分という人為的行為」でその拡大を食い止めることなどできない可能性を上の2つ目の記事で取りあげていますが、その後の数日で殺処分数はさらに拡大して、日本では過去最大の殺処分数、韓国でも記録的な 610万羽の鳥が殺処分されています。

まずは、それぞれの報道をご紹介します。韓国の報道からです。

注目すべきは「 610万羽の鳥が殺処分されたのに対して、実際に感染が確認された鳥の数は 18羽に過ぎない」ことです。しかし、たとえ感染した鳥が一羽だけでも法律で決められている範囲のすべての家禽を殺さなければなりません。

韓国は、養殖場での鳥インフルエンザの症例が18例に達した後、610万羽の家禽を処分した

S. Korea culls 6.1m poultry as farm-related bird flu cases reach 18
koreaherald.com 2020/12/18

韓国農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)によると、韓国当局は、高病原性鳥インフルエンザの全国的な蔓延を抑えるために、韓国全土で 610万羽の家禽の殺処分淘汰を完了したと発表した。

農林畜産食品部によると、殺処分された家禽は 400万羽の鶏と 120万羽のウズラが含まれているという。

韓国の法律では、病原性の高い鳥インフルエンザに感染した鳥が検出された農場から半径 3キロメートル以内のすべての家禽を処分する必要がある。

韓国は 11月以来、養鶏場で 18件の鳥インフルエンザの症例を報告している。

鳥インフルエンザウイルスは、今後も地元の養鶏場に出現すると予測されており、地方自治体は警戒している。渡り鳥は来年初めまで国内に飛来し続けると予測されている。

韓国では、10月下旬に野鳥から今年最初の高病原性鳥インフルエンザの症例を報告した。全国の野鳥の生息地から合計 29例が確認されている。

こまでです。

次は日本の状況です。
この記事では、10県に感染が広がるとありますが、12月20日までの時点で、NHK によれば、12県30養鶏場に拡大しています。

鳥インフルエンザが日本の10県に広がる

Bird flu spreads to 10th Japanese prefecture
Reuters 2020/12/14

日本での記録として最悪の鳥インフルエンザの発生が新しい農場に広がり、現在、国の 47都道府県の 20%以上に影響を及ぼしており、当局は家禽の死亡が増えた後に殺処分を命じている。

農林水産省によると、滋賀県東近江市の卵農場で鳥インフルエンザが発見された後、約11,000羽の鳥が殺処分された。香川県では別の発生が始まったている。

国連食糧農業機関(FAO)によると、日本と隣接する韓国での発生は、世界中の家禽を襲った 2つの別々の高病原性鳥インフルエンザの流行の1つだ。

アジアで流行している株とヨーロッパで流行している株の両方が野鳥に由来しているとFAOは言う。

「日本で見つかったウイルスは、遺伝子的に最近の韓国のウイルスに非常に近いため、現在ヨーロッパで流行しているウイルスではありません。これは、現在、東アジアとヨーロッパで 2つの異なる H5N8鳥インフルエンザの流行があることを意味します」とFAOの上級動物衛生責任者は述べた。

日本では、47都道府県のうち10都道府県が影響を受けており、これまでに約 300万羽の鳥が殺処分され、これは日本では記録的な数となる。

ここまでです。

以下が、その感染状況ですが、日々拡大していますので、数日内にはこのマップも更新されると思われます。


flutrackers.com

以前こちらの記事で掲載しましたが、渡り鳥の周遊ルートは、ほぼ「全世界」的となっていまして、何をどうしようと次々とやって来るわけです。それが自然というものです。

渡り鳥の周遊ルート

EAAFP

そして、日本や朝鮮半島などの東アジアの海岸沿いや、東南アジアは、渡り鳥の重要な地点とされていて(地図)、日本や韓国には 3月頃まで世界の中で特に多く渡り鳥がやってくるのです。

これからもまだまだたくさんの渡り鳥がやってきて、その中には、高病原性鳥インフルエンザを持つ鳥たちもたくさんいるでしょう。現時点で、韓国で 600万羽、日本で 300万羽殺処分されているということは、今後、日本と韓国だけで殺処分数が数千万という規模に達していくことは避けられないのかもしれません。

ヨーロッパでも鳥インフルエンザは拡大していますので、今シーズンどれだけの数の鳥たちが殺されるのかとも思います。億単位に達する可能性も出てきました。







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