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アメリカ中西部から北東部各地が観測史上最大の「信じられないほど」の大雪に見舞われている

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12月17日 積雪1メートルを越えた米ニューヨーク州エンドウェルの光景

Tyler Roney




 

日本では、北海道から本州の日本海側で 12月中旬から激しい雪となっていますが、他の国でも「過去にないような大雪」が見られています。

最も激しいのはアメリカの中西部から北東部で、都市機能の停止さえもたらされているような吹雪が続いている場所がたくさんあることが報じられています。

12月17日 ニューヨーク州トロイにて

Dr. Alicia M Bentley

過去最大の降雪が報告されている積雪の一例として、報道では、

・ペンシルベニア州センター郡 256cm (過去最大)
・ペンシルベニア州ステートカレッジ 38cm (1893年以来最大)
・ペンシルベニア州リッチフィールド 110cm (1958年以来最大)

・ニューヨーク州ブルーム郡 106cm (過去最大)
・ニューヨーク州都アルバニー 76cm

などとなっているようで、ニューヨーク市でも、20センチ以上の雪が観測されたそうです。

ペンシルベニア州、ニューヨーク州、バーモント州では多くの地域で、過去最大の降雪量になったようです。

今年のアメリカは、10月くらいから降雪が始まった場所が多く、以下は、今年 10月1日から12月15日までのアメリカの「総積雪量」を示したものですが、相当広い範囲で、すでにかなりの積雪が観測されていることがわかります。

2020年10月1日-12月15日までのアメリカの積雪マップ

NOAA

この数日のアメリカの雪のすごいところは、非常に短時間でこのような積雪がもたらされたということで、これは現在の日本の大雪でも見られることです。

私の実家は北海道の岩見沢市という、もとも雪国なのですけれど、実家に電話をしましたら「経験したことのないような勢いで雪が積もっていった」と家族が申しておりました。

その岩見沢市に関しては、以下のようなタイトルの報道もあり、しばらく大雪が続くようです。普通ですと、北海道の雪の本番は 1月からでので、今シーズンは大変になりそうです。

「観測史上最大」の積雪も 岩見沢にさらなる大雪の予想

STV 2020/12/19

北海道では強い冬型の気圧配置が続いている影響で、日本海側を中心に雪の降り方が強まりました。岩見沢市では18日午後3時までの24時間で24センチの降雪量を観測し、109センチの積雪となっています。

岩見沢では18日夜から19日にかけて30センチから50センチの大雪となる見込みです。12月としては観測史上最大の積雪となる可能性があり、今後の気象情報に注意が必要です。

他にも、インドでも観測史上で最も気温が低く、雪が多い状況になっていることが報じられていまして、世界各地に異様な寒波と大雪が広がっているようです。

このようになっている原因はさまざまでしょうが、ラニーニャの影響もあれば、太陽活動も関係しているかもしれないですが、いずれにしても、どこの地域でも北半球の冬の本番は、1月から 2月となりますので、今後、かなり厳しい冬になる場所が多くなりそうです。

そんな中で、アメリカでは住む家を失う人たちが増え続けていて、来年 1月1日から 1800万人のアメリカ人が住む家を失うと予測されています。

あるいは「歴史的な飢餓」が世界的に拡大しようとしています。

そのあたりは以下の記事などをご参照下さい。

世界食糧計画が「2億7000万人が飢餓に向かっている」と声明。同時に、2021年は国連発足以来最悪の人道的危機の年となると警告
In Deep 2020年12月7日

世界各地で 2021年の始まりは厳しいものになりそうです。







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