米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は 5月14日までの有害事象報告データです。
5月7日時点のデータは、以下の記事にあります。
[定期]米CDC有害事象報告システムの5月7日までのワクチン接種後の有害事象報告数は 19万2954件、死亡例は 4057件
以下は、現時点で最新の 5月14日までの CDC への有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 19万2,954件 → 22万7,805件( 3万4,851件増加)
・死亡事例報告数 4,057件 → 4,201件( 144件増加)
・重症事例報告数 1万7,190件 → 1万8,528件 ( 1,338件増加)
5月14日までの有害事象の内訳は、文字にしますと、以下のようになります。
新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年5月14日までの全報告数 227,805件・死亡 4,201件 (1.84%)
・永続的な障害 2,719件 (1.19%)
・受診 39,151件 (17.19%)
・緊急病院に搬送 29,669件 (13.25%)
・入院 12,589件 (5.53%)
・生命への脅威 3,868件 (1.7%)
報告全体の中の重症事例は1万8,528件と前回より 1,338件増加しています。
毎回個別で見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 1,278件(データ) 前回 1,138件
・妊娠/ 胎児への影響 1,189件(データ) 前回 1,032件 (そのうち流産と早産は 351件 / データ)
・アナフィラキシー反応 65,854件(データ)前回 55,220件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 3,758件(データ) 前回 3,272件
血栓の問題は、こちらの記事でも書きましたが、すべてのコロナワクチンが「スパイクタンパク質を誘発する作用を持っている」ことから考えると、副作用というより、「必然的な作用」と理解でき、今後も時間の経過と共に増加していきそうですが、時間がかなり経過した事例については、ワクチンとの関係はわからないままということになりそうです。
・ギランバレー症候群 205件 (データ) 前回は、190件
アメリカでは、5月10日にアメリカ食品医薬局(FDA)が、ファイザー社のコロナワクチンの緊急使用許可の年齢を拡大し、12〜15歳の子どもたちに mRNA コロナワクチン接種を受ける資格が適用されたことを以前の記事でお伝えしましたが、その年齢層での有害事象も報告されています。
・12歳から17歳の有害事象報告 943件 (データ)(そのうち 23件が重症)
アメリカでは、12歳から 15歳までの若年層へのワクチン接種が始まったばかりですので、今後は、この年齢層の有害事象報告も増加しそうです。