米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は 5月7日までの有害事象報告データです。
4月30日時点のデータは、以下の記事にあります。
[定期]米CDC有害事象報告システムの4月30日までのワクチン接種後の有害事象報告数は 15万7277件、死亡例 3837件と増加幅が急増。15歳の2名が心停止で死亡
以下は、現時点で最新の 5月7日までの CDC への有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。アメリカではワクチン接種数の増加自体は停滞していますが、有害事象の報告数は、毎週大きな増加率を示しています。
・有害事象報告 15万7,277件 → 19万2,954件( 3万5,677件増加)
・死亡事例報告数 3,837件 → 4,057件( 220件増加)
・重症事例報告数 1万6,014件 → 1万7,190件 ( 1,176件増加)
5月7日までの有害事象の内訳は、文字にしますと、以下のようになります。
新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年5月7日までの全報告数 192,954件・死亡 4,057件 (2.1%)
・永続的な障害 2,475件 (1.28%)
・受診 32,801件 (17%)
・緊急病院に搬送 25,566件 (13.25%)
・入院 11,538件 (5.98%)
・生命への脅威 3,548件 (1.84%)
報告全体の中の重症事例は 1万7190件と、前回より 1,176増加しています。
毎回個別で見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 1,138件(データ) 前回 962件 (前回より 176件増加)
・流産 / 早産 / 胎児への影響 1,032件(データ) 前回 842件 (前回より 190件増加)
・アナフィラキシー反応 55,220件(データ)前回 44,348件 (前回より 10,872件増加)
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 3,272件(データ) 前回 2,808件 (前回より464件増加)
血栓の問題は、こちらの記事でも書きましたが、すべてのコロナワクチンが「スパイクタンパク質を誘発する作用を持っている」ことから考えると、副作用というより、「必然的な作用」と理解でき、今後も時間の経過と共に増加していきそうですが、時間がかなり経過した事例については、ワクチンとの関係はわからないままということになりそうです。
・ギランバレー症候群 190件 (データ) 前回は、171件 (前回より19件増加)
アメリカでのワクチン接種回数は、報道によれば、5月7日までに 2億5480万回に達しています。ファイザーが 1億3600万回、モデルナ社が 1億1000万回、ジョンソン&ジョンソンが 900万回です。
また、アメリカでは、5月10日にアメリカ食品医薬局(FDA)が、ファイザー社のコロナワクチンの緊急使用許可の年齢を拡大し、12〜15歳の子どもたちに mRNA コロナワクチン接種を受ける資格が適用されたと報じられています。報道では、この年代への安全性の臨床試験の期間は、6ヶ月のみ、と伝えられています。
アメリカでは、ワクチン接種開始からそろそろ半年に近くなろうとしていますが、数カ月前に接種した人に何かの症状が出たとしても、それがワクチンと関係付けられる可能性は少ないですので、「接種後しばらくし後の原因のわからない不調や病気」のデータが出てくることはなさそうです。