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対象年齢の「99%」がコロナワクチン接種を終えたセーシェルの感染拡大が制御不能に。そして今、そこはさまざまな国のワクチンを接種した人たちによる「抗体の出会いの場」と

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Seychelles News Agency




 

現在、世界で最も人口あたりのコロナワクチン接種率が高い国は、人口 10万人ほどの小さな諸島国家であるセーシェルです。

そのセーシェルで、5月から感染確認数が急増を示していることを以下の記事でご紹介しました。

人口あたりのコロナワクチン接種率が「世界一」のセイシェルで新たな感染増加に歯止めがかからず、再びロックダウンに
投稿日:2021年5月6日

その後さらに感染確認数は、飛躍的に上昇しています。

先ほどの 10日ほど前の記事では、100万人あたりの感染確認数は 1200人くらいだったのですが(これもすごいですが)、5月15日には、100万人あたりの感染確認数が 4000人を超えました。

以下は、5月15日までの 100万人あたりの感染確認数の推移です。


COVID-19 Data Explorer

この数の突出性は、やはり感染拡大が報じられ続けているインドやブラジルと比較すると明らかとなります。

セーシェル、インド、ブラジルの 100万人あたりの新たな感染確認数

COVID-19 Data Explorer

数字で比較しますと、5月15日現在で以下のようになります。

・セーシェル 4,083人
・ブラジル   296人
・インド    247人

なお、セーシェルのワクチン接種率は、データからは 70%くらいだと認識していましたが、これは全人口中での率であり、セーシェルの公式報道によれば、ワクチン接種対象年齢に絞れば、

「接種対象年齢の 99.6%がワクチンを打った」

書かれてありました。すごい。

セーシェルのワクチン接種の年齢基準はわからないですが、普通に考えれば、16歳以上とか、18歳以上とか、そのような感じだと思われます。

しかし、99%接種しても感染拡大がコントロール不能となっているところから考えますと、今後、ワクチンの接種対象年齢を「下げる」ことが考えられます。

アメリカでは接種対象を 12歳にまで引き下げましたので、世界でもこの動きは拡大すると思われます。こちらの記事でふれています。

なお、セーシェルは観光で経済が成り立っている国であり、今回の感染拡大を受けた中でも海外からの観光客を全面的に受けいれています。

しかし、コロナの流行を受け、もともと来訪が多かったヨーロッパ諸国からの観光ルートは閉鎖されており、現在セーシェルを観光で訪れているのは、セーシェルの報道によれば、以下の国が上位3カ国とのことです。

・ロシア
・イスラエル
・アラブ首長国連邦

ちょっと興味深く思いましたのは、セーシェル自身を含めて、これらの国は、さまざまな国のコロナワクチンを使用している国々だということです。

・セーシェル (中国シノファーム社とインドのコビシールド)
・ロシア (ロシア製スプートニクV)
・イスラエル (米ファイザー社ワクチン)
・アラブ首長国連邦 (中国シノファーム社)

中国やロシア、インドのワクチンのメカニズムはわからないですが、こうさまざまなワクチンの使用者たちが一箇所に集まる「場」というのは、現在は他にあまりないのではないでしょうか。

つまり「さまざまな抗体が出会っている」と。

これまで考えられたことのない組合せでの「変異の進行」のようなことが起きる可能性はあるのかもしれません。

セーシェルでも訪問にはワクチン接種が条件となっていると思われますので、各国から「いろいろな免疫を持つ人たちが小さな場所に集まっている」ということになりそうです。

セーシェル発の何かのきっかけにならなければいいのですが。







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