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巨大黒点群2975からXフレアが発生。南米と北米の短波無線がブラックアウト

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日本時間3月31日早朝、黒点群 AR2975から噴出した X1.8フレア。 spaceweather.com




 

最近、以下の記事などで 2つの巨大な黒点群のことを何度か取り上げていました。

[記事] 非常に巨大、かつ爆発的なエネルギー発生メカニズムを持つ黒点が地球に向いてきた
 投稿日:2022年3月28日

[記事] 巨大黒点群はその後の24時間で20回近くの太陽フレアとCMEを噴出
 投稿日:2022年3月29日

 

現在複数ある黒点活動領域のうち黒点群 AR 2975 で、日本時間の 3月31日の早朝、「 Xフレア」が発生していたことが NOAA (アメリカ海洋大気庁)のデータで示されていました。

レベルは X 1.3と、Xフレアの中では小さな規模です。

以下は、過去 1週間の太陽フレアの発生状況のグラフとなります。

3月31日までの1週間の太陽フレアの発生状況

swc.nict.go.jp

この太陽フレアの発生で、北米と南米の短波無線が一時ブラックアウトしたことが、NOAA のブラックアウト MAP で示されています。以下の「赤いエリア」が、短波無線等に影響を受けた地域です。

短波無線が影響を受けた地域

Blackout Map

短波無線は、短波放送、航空無線、船舶無線、軍用無線、アマチュア無線、非常通信などに使われています。

 

この太陽フレアが CME (コロナ質量放出)を噴出させていたことが、NASA の観測データで示されていまして、ある程度の磁気嵐が地球にやってくることになります。

ただ、Xフレアとはいっても、それほど規模の大きなものではないですので、CME の影響もそれほど大きくならないと思われます。NOAA は、G2クラスの磁気嵐が発生すると予測されると述べています。 G2は下から 2番目の規模で、実生活への影響はほぼないです。 G3を超えた場合、若干の送電網への影響の可能性や、通信障害の可能性がある規模になります。

 

あと、あまり関係ないですが、最近の In Deep の記事で、「大気の陽子密度と、大地震の発生に関係がある」ということについて、以下で取り上げました。陽子密度は、太陽フレアによる磁気嵐などによって上昇します。

 

[記事] 太陽フレアは大地震を誘発する : 太陽と地震の関係を過去20年のデータ分析から「確定させた」2020年のネイチャーの論文を、黒点活動が過激化している今再び読み返してみる
 In Deep 2022年3月29日

 

今日あたりから数日間の地球は、繰り返し太陽で発生している小規模から中規模の太陽フレアにより、地球全体で陽子密度が高い傾向が続きますので、ある程度は、地球規模で地震は多くなりそうです。

今朝は、ニューカレドニアで起きていました。

(報道) ニューカレドニア付近でM6.9・津波の影響なし(3/31)

 

いずれにしましても、今回、Xフレアを発生させた黒点群を含めて、大きな黒点群が、まだしばらく地球側に向いていますので、今後もある程度の太陽フレアの発生が続きそうです。

スペースウェザーの記事をご紹介します。


Xクラスの太陽フレアとCME

X-CLASS SOLAR FLARE AND CME
spaceweather.com 2022/03/31

NASA の太陽観測衛星が X 1.3 クラスの太陽フレアを検出した。このフレアは、黒点活動領域 AR2975 から発生した。

この黒点 AR2975は、今週すでに少なくとも 2つの CME (コロナ質量放出)を地球に向けて噴出している。NASA の太陽観測衛星は、この太陽フレアの極紫外線フラッシュを映像で記録した。

このフレアからの放射は地球の大気の上部をイオン化し、南北アメリカで短波無線のブラックアウトを引き起こした。こちらがブラックアウトマップだ。

飛行士、船員、およびアマチュア無線家たちは、30MHz未満の周波数の伝達の異常に気付いた可能性がある。

太陽観測衛星 SOHO から到着した画像は、この太陽フレアから CME が発生したことを示している。

この CME は、4月2日の早い時間(日本時間の同日遅い時間)に地球に到達すると予想される。現在進行中の NOAA と NASA のモデリングにより、地球への到着時間がまもなく正確に予測される。

これ以前の太陽フレアの影響による、適度に強い G2クラスの地磁気嵐が今日から始まると予測されているが、今回の Xフレアの発生により、磁気嵐の期間が長引くことになりそうだ。







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