ソプタン山の噴火を伝える10月3日のインドネシアの報道より
9月28日にマグニチュード 7.5の地震が発生したインドネシアのスラウェシ島ですが、10月3日、そのスラウェシ島にある「ソプタン山」という火山が、突如として噴火を起こしました。
噴煙は、海抜 6キロメートル付近にまで上昇しているのが確認されているそう。
10月3日のソプタン山の噴火の様子
このソプタン火山は、過去 600年間で 39回の噴火が記録されている活発な火山ですが、今回は「大地震の直後」ということもあり、インドネシアで大きく報じられています。
この日の噴火は夜中まで続きました。
10月3日の夜も続いたソプタン山の噴火
9月28日の地震の震源と、噴火したソプタン山の位置は以下のようになります。
スラウェシ島のソプタン火山の場所と、9月28日の地震の震源
・Google Map
この位置関係を見ますと、地震との関係ということではなくとも、スラウェシ島の地質活動そのものが非常に活発になっている感じが伺えます。
特に被害の報告はありませんが、火山の半径 4キロメートル以内への移動が制限されているようです。また、火山周辺では、火山灰が降る可能性があるため、マスクなどの用意が呼びかけられています。
そして、地震のほうですが、つい先日以下の記事で、地震 3日目で死者が 1200名を超えたことについて記しました。
その後も、加速度的に犠牲者の数は上昇しています。津波による行方不明者などを含めますと、途方もない被害となっている可能性があります。
しかし、この地震や火山活動はインドネシアだけの問題というより、「環太平洋火山帯全体」の問題のひとつだと思われます。
環太平洋火山帯に全土が含まれる日本においても、大きな地質活動や火山の噴火がいつ起きても不思議ではないと考えられます。