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ワクチン接種義務化に対する暴力的デモが続くオーストラリア・メルボルンで当地としては100年以上ぶりのマグニチュード6級の地震が発生

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9月22日 地震発生直後のメルボルン。 skynews.com.au




 

オーストラリアのメルボルンといえば、現在ロックダウンが続いている上に、9月23日からは、一部の労働者たちに「コロナワクチン接種義務」の法律が施行されます。そして、それに抗議するデモがメルボルンで繰り広げられています。

その渦中の 9月22日、メルボルンでマグニチュード 5.9の地震が発生しました。

日本でマグニチュード 5.9の地震が発生しても、それほどの話題にはならないですが、後述しますが、オーストラリア全体で見ましても、このクラスの地震は同国においては、大変に珍しいものです。

M5.9の地震が発生したメルボルン

Google Map

地震の概要はおおむね以下のようなものです。


 

メルボルン地震 : 緊急事態管理委員会はマグニチュード5.9の揺れを確認し、さらなる余震を警告

Melbourne earthquake: SES Victoria confirm 5.9 magnitude tremor, warns of further aftershocks
sky news 2021/09/22

ビクトリア州緊急事態管理委員会(SES)は、メルボルンで 9月22日にマグニチュード 5.9の地震が発生し、その後 6回の余震が発生したことを確認した。 SES は今後、さらに「重大な」地震の可能性を警告している。

最初の地震に続いて、マグニチュード 2.4から 4.1までの規模の 6つの余震が発生した。

地震の震源地は州北東部のマンスフィールドの近くにあると考えられるが、ビクトリア州以外でも広い範囲で住民たちは揺れを感じた。

ビクトリア州緊急事態管理委員会のアンドリュー・クリスプ氏は、この地震について、「今後、同規模か、それを超える余震が発生する可能性は低い」と述べた。

「しかし、ビクトリア州に影響を与える程度の重大な余震の可能性はある」とクリスプ委員は SES ブリーフィングの間に述べた。

SES は 100件を超える住民からの援助の要請を受け取り、そのうち 55件はメルボルン大都市圏からのものだったという。SES の最高執行責任者は、ほとんどの援助要請は、建物の煙突や小さな構造的損傷に関連していると述べ、人的被害は確認されていない。

SES の最高執行責任者は、以下のように述べている。

「オーストラリアではこの種の地震は非常にまれな出来事であるため、非常に厄介な出来事である可能性がある。地震の結果、住民たちがそれによって、かなり混乱していただろうと私は確信している。」


 

ここまでです。

このメルボルンとしては歴史的な規模の地震が起きた頃に「何が起きていたか」というと、先ほど書きました、ワクチン接種の義務化に対しての抗議デモであり、地震の起きた 9月22日は、大規模な抗議デモの 3日目でした。

デモについての報道は以下のようなものです。

ワクチン接種義務化に抗議、建設作業員ら暴力 豪メルボルン

BBC 2021/09/21

オーストラリア・ヴィクトリア州で 20日、新型コロナウイルスのワクチン接種を建設作業員に義務付けたことへの抗議デモが暴力的になった。これを受け、州都メルボルン市内各地の建設現場が閉鎖された。

ヴィクトリア州では 23日から、建設作業員は少なくとも 1回のワクチン接種を済ませたことの証明を示さないと、仕事を続けられなくなる。

地元メディアによると、この措置が発表されたことを受け、抗議デモが発生。建設・林業・鉱業・エネルギー労働組合のヴィクトリア支部では、建物前面のガラスを割るなどの破壊行為が起きた。

このデモは、翌日には、デモ参加者の流血に発展したことが伝えられています。

オーストラリアでは珍しい流血を伴うデモ、そして珍しい大地震。

オーストラリア全体でも地震そのものは極めて少ないですが、メルボルンのあるビクトリア州でのマグニチュード 6以上の地震は、データを見ますと、

「 0 件」

で、今回の地震と比較的近い規模の地震にしても、

・1885年7月2日 M5.7
・1918年6月7日 M5.7

というようなことになっていまして、ビクトリア州としては、この規模の地震が発生したのは、100年以上前に起きたのが最後ということになりそうです。メルボルンが今のような大都市になってからは、初めての出来事だと思われます。

ただ、仮にこれ以上の規模の地震が起きるようなことがあれば、なかなか厄介で、つまり世界の多くの国がそうですが、オーストラリアでも、ビルだろうが何だろうが、「耐震設計されている建物は基本的にない」からです。

それとは関係ないですが、以下の記事でご紹介しましたように、ロックダウンの中で、オーストラリアの人々の心は疲弊しています。

オーストラリア:封鎖の中で「4人に1人が周囲で自殺あるいは自殺未遂した人を知っている」と調査に回答
投稿日:2021年9月12日

オーストラリアは、実は「最もコロナの前と現在ではすべてが変わってしまった」国のひとつであるといえ、これまで世界で最も自由で開放的な国だったイメージのある国が、今では最も厳重な管理体制の下に置かれています。

さらには、オーストラリアの人たちには「自由に出国する権利がない」のです。これは、コロナ以前からもともとあった国の法律で、特に長期の出国には、審査に通る必要がありますが、現在、ほとんどの人たちの長期の出国希望の申請は却下されていると報じられています。

そのような人心の荒廃の中で大きな地震が起きたことは印象的でもあります。







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