カナダ・アルバータ州の6月の大雪を伝えるツイッターより
カナダのアルバータ州で、この 6月に入って以来、異例ともいえる寒さが続いているのですが、6月7日、ついに「夏の雪」が降るという事態となったことが報じられています。
カナダのアルバータ州の位置
・Google Map
6月7日 大雪が降るカナダ・アルバータ州の光景
北米では、極地に近い場所などを除けば、6月というのは「夏」に入る頃で、この時期の雪はかなり珍しいことだと思われます。
しかも、写真を見ますと、結構な積雪となっていまして、冬そのものの光景が 6月のアルバータ州に出現したというような感じとなっています。
6月7日のアルバータ州の各地の光景
この 10日ほどのカナダの寒さは、まさに記録的なものとなっていまして、6月2日には、モントリオールで「同時期としての寒さの記録が更新された」ことが報じられたばかりでした。
6月3日 カナダの記録的な寒波を伝えるメディア
そして、今回のような「 6月の雪」という事態となったようなのですが、たとえば、私は北海道の出身ですけれど、北海道のような寒冷な土地でも、6月に雪が降るなどということは、平地ではまずないことだと思われます。
そういう意味では、今の北米の一部にある気温と大気の状態が「異常である」ということを示しているものだとも思います。
それにしても、カナダのアルバータ州というのは、つい先日、以下の記事で、「壊滅的な山火事が発生した」ことをご紹介したばかりでした。
カナダ・アルバータ州でコントロール不能の極めて大規模な山火事が発生。火災の煙によりアメリカを含む北米広範が「黙示録的な赤」に染まりつつある
そのアルバータ州は熱波に包まれているのではなく、極端な寒波に見舞われているということを知りまして、何とも複雑な状況なのだなあと改めて思った次第であります。