2018年2月12日のサウスサンドウィッチ諸島のモニタリング・サイトより
・Thermal anomaly persists on Mount Michael
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南極の領域にあるサウスサンドウィッチ諸島の中の火山が存在している島で、この2月、「熱異常」が観測されています。
サウスサンドウィッチ諸島は地球全体から示しますと、以下の場所にあります。
サウスサンドウィッチ諸島の場所
その中にあるサンダース島という無人島にある火山(マイケル山)が、人工衛星からの観測で、「熱活動が起きている」ことがわかったのです。
その中の異常な熱の徴候が示されているサンダース島
・Wikipedia
サンダース島
サンダース島は「島自体が火山」的な存在だと思われますが、人工衛星からの観測で、そこにおいて熱異常が示されているのです。
1月31日の衛星画像
・southsandwichmonitoring.blogspot.jp
火山活動の徴候かもしれない、この熱異常が今後どのようになっていくのかはわからないですが、サウスサンドウィッチ諸島では、この1、2年、地質活動が活溌で、2016年10月には、
「3つの火山が同時に噴火する」
という、南極の観測史上で初めてのことが起きています。
このことは、
・南極圏のサウスサンドウィッチ諸島で「3つの火山」が同時に噴火
地球の記録 2016/10/11
という記事でご紹介したことがあります。
南極の地質活動が活溌になった場合にどのような影響があるかはわからないです。そして南極の「海底」にどれだけの海底火山があるかもよくわかっていません。
しかし、海底火山の活動を含めた本格的な「熱異常」が南極で始まるとすると、南極の氷が溶解していくのは、いわゆる地球温暖化というように呼ばれるようなものによるものではなく、「南極の地熱そのものによっての氷の溶解と海面上昇が拡大する」ということになるのかもしれません。