2018年2月18日のアメリカのニュースサイトより
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超巨大火山がその地下に眠るアメリカのイエローストーン国立公園で、数日前から突如として群発地震が始まりました。
アメリカ地質調査所(USGS)のデータによりますと、2月18日までの3日間での地震発生の数は 40回を超え、その中で「中規模地震の目安」とされるマグニチュード 2.5以上の地震も 18回起きています。
2018年2月18日のアメリカ地質調査所のリアルタイム地震ページ
・USGS
イエローストーンに、この2月15日頃を境にどのような変化が起きたかというと、地震計そのものを比較するとわかります。
2018年2月15日のイエローストーンの地震計(いつも大体この状態)
・USGS
そして、その2日間の 2月17日のイエローストーンの地震計です。
2018年2月17日のイエローストーンの地震計
・USGS
徐々にというようより、この日を境に「唐突に」地震が増えたことがわかります。
今回のイエローストーンでの群発地震で注目されるのは、マグニチュード 2.5以上の中規模以上の地震が比較的多いということかもしれません。
もちろん、だからといって、すぐにイエローストーン火山の何らかの活動と関係するというようなものではないですが、ただ、この1、2年、イエローストーンの活動がかつてないような状況を見せていたこともあり、注目されています。
たとえば、昨年 2017年のイエローストーンでは「観測史上最多で、そして期間としても最長の群発地震を記録」しています。
これは、
・米国イエローストーンの群発地震の発生が2567回を超え、回数と継続期間が「観測史上最大」の規模に
地球の記録 2017/09/03
という記事でご紹介したことがあります。
この時は、地震の数が観測史上最大となったのですが、それから半年ほどで新しい群発地震が始まったわけで、やはり、やや活動が頻繁になってきているのかもしれません。
イエローストーンが破局的な噴火をした場合の影響の予想範囲
・USGS
なお、2月12日のアメリカの報道には、アメリカの非営利団体 UNAVCO の地震学者が「イエローストーンのエリアは緊迫しているかもしれない」と語ったことがシルされていました。
計測し続けているイエローストーンからの歪みのシグナルのレベルが大きくなっていことからの発言のようです。
しかし、イエローストーンの活動の詳細について正確に予測できる人は現在の科学界にはいないわけで、今後のことはわからないです。それでも少しずつではあってもイエローストーンの活動は大きくなり続けている気配があります。