2016年10月6日のニュージーランドの報道より
・Zee News
南極の領域にあるサウスサンドウィッチ諸島で「3つの火山が同時に噴火する」光景が、地球観測衛星アクア(Aqua)により観測されたことが報じられています。アクアは、アメリカの NASA と日本(宇宙開発業団)、そしてブラジル国立宇宙研究所によって運営されている地球観測衛星ですが、そのアクアが 9月29日に送信してきた写真に「3つの火山が同時に噴火する」姿がとらえられていたのでした。
噴火した3つの火山に名前はないようです。
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サウスサンドウィッチ諸島は、下の位置にあり、南極圏に属します。
サウスサンドウィッチ諸島の位置
・Googla Map
衛星アクアが撮影した写真は拡大しますと、次のようになり、3つの噴煙が同時に流れていることが確認できます。
同時に立ち昇る3つの火山の噴煙
・NASA
左下に 75キロメートルのスケールがありますが、これと比較しますと、噴煙は 100キロメートルくらいに及んで流れているようです。
下の写真は、上の写真のいちばん下の噴煙を拡大したものです。
・NASA
なお、このサウスサンドウィッチ諸島にある火山島が、今年 5月に「 60年ぶりの噴火」を起こしたということもご紹介したこともありました。
・南極圏のサウスサンドウィッチ諸島にある火山島が60年ぶりに噴火
2016/05/06
2016年5月1日に噴火した南極圏のブリストル島
また、サウスサンドウィッチ諸島では今年4月にマグニチュード 5前後の比較的規模の大きな群発地震が発生し、9月にもマグニチュード 5の地震が発生するなど、今年になってから、噴火や地震がわりと続いていると言えます。
地球全体として噴火と地震の多い今年ですが、「極」のほうの活動も活発になってきているのかもしれません。