パンデミック 大量死 異常な現象

世界最速最大のワクチン接種優等国のイスラエルが全パンデミック期間中の最大の感染確認数を更新。死亡例も増大中

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世界で最速最大の大規模ワクチン接種を進めたイスラエルの最近の状況については、何度か記事にさせていただいていました。

イスラエル:3回目のブースター接種を受けた人たちが次々とコロナに感染する中、完全なワクチン接種者たちの感染増加が無制御に
投稿日:2021年8月10日

イスラエルでブースター接種の拡大と共にコロナ死者数が激増中
投稿日:2021年8月20日

そのイスラエルは 8月29日、7日移動平均で、コロナ感染確認数がパンデミック開始以来「過去最大」を記録しました。

イスラエルの感染確認数の推移

Daily new confirmed COVID-19 cases

イスラエルでは、ブースターショット(三回目の接種)の接種者も 200万人などの規模になっていて、8月30日には、ブースターショットの対象を 12歳以上に拡大したと報じられています。

イスラエル 3回目ワクチン接種の対象を12歳以上に拡大

イスラエル政府は新型コロナウイルスの感染者が増加する中、これまで30歳以上としてきた3回目のワクチン接種の対象を拡大し、12歳以上の人たちも含めると発表しました。ベネット首相は、重症化する患者の増加のペースが3回目の接種によって落ち着きつつあるとして、国民にさらなる接種を呼びかけています。

イスラエルでは今月1日から、高齢者を中心に3回目のワクチン接種が始まり、2回の接種を終えた人の30%以上が3回目をすませました。

そして、イスラエル政府は29日、これまで30歳以上としてきた3回目の接種の対象を拡大し、12歳以上の人たちも含めると発表しました。 NHK 2021/08/30)

イスラエルの三回目の接種は、7月1日から始まり、8月から本格的に大規模な接種が始まっていますが、それ以来の死者数の推移の状況は、グラフですと以下のようになっています。


COVID-19 vaccine booster doses / Daily new confirmed deaths

ブースターショットと寄り添うように死者が増加し続けていますが、それでも、先ほどのように、イスラエル政府は、ブースターショットの年齢を 12歳までに拡大しています。

不思議なのは、先日、In Deep で記事にしました「現行のワクチンはデルタ株にはまるで効果がない」ことを世界で最初に大規模研究で示したのはイスラエルでもあります。

以下の記事に記しています。

[決定打] イスラエルでの世界最大の研究で「ワクチン接種者はデルタ株から保護されない」ことが明確に。コロナ自然感染者との比較で、接種者は「感染率は13倍、症候性発症は27倍、入院率は8倍」という数値が…
In Deep 2021年8月28日

科学誌サイエンスには以下のようにあります。

この新しい分析は、約 250万人のイスラエル人を登録しているマカビ・ヘルスケア・システムのデータベースのデータが使用された。この分析で、今年 1月と 2月にワクチン接種を受けた人たちは、6月、7月、8月前半に接種した人たちより 6倍から 13倍、デルタ株に感染したようだ。これは、以前にコロナウイルスに自然感染したワクチン未接種の人たちよりも感染する可能性が何倍も高いことをあらわしている。

他の分析では、医療システムの 32,000人以上を比較したデータから、症候性 COVID-19 を発症するリスクは、ワクチン接種を受けた人たちで 27倍高く、入院のリスクは 8倍高かった。 Science 2021/08/26)

しかもこの研究は、民間によるものではなく、イスラエルの保健当局である一種の公的部門による研究であり、つまり、「イスラエルの保健当局は、現行ワクチンは少なくともデルタ株には効果がない」ということを見出したのにも関わらず、政府はブースターショットを拡大させていて、200万人もの国民がそれに従っている。

「効果はないのはわかっているが試してみよう」ということなのか、「他の意図」があるのかはわからないですが、イスラエルは、相当残忍な状態に進む可能性が出ています。

以前、エルサレムの病院長が、「重症患者の 95%がワクチンを接種した人たちで占められている」とテレビ報道で述べたことを以下の記事でご紹介しました。

「コロナ重症患者の95%がワクチンを接種した人たちで占められている」 : エルサレムの病院長が報道で深刻なイスラエルの感染状況を述べる
投稿日:2021年8月8日

今のままブースターショットが進むと、ADE (抗体依存性増強)と相まって、死者と重症事例の拡大の状況がさらに進行する可能性もあり、場合によっては、完全な医療崩壊が差し迫る可能性もあります。

イスラエル当局が何をどうしたいのかはよくわからないですが、ワクチン接種が拡大すればするほど事態が悪化するという現実が、すでにこの国で示されている以上は、考えを変えてもいいのではないかなとは思います。

しかし、一度でもワクチンを接種して、体内に感染増強抗体(ADEの原因となる抗体)が存在してしまった場合、それを排除する方法はないわけで、もしかすると、このように、「何度も何度も接種し続ける」ことで、ADE を防ぐことができるかもしれないという考えもあるのかもしれません(この場合は、死ぬまで一生、定期的な接種が続きます)

しかし、「そうでなかった場合」、成人の人口の 80%近くが 2回のワクチン(ファイザー社ワクチン)を接種しているこの国は、どの国より早く滅亡に向かう可能性もあります。

イスラエルもこれから気温が低い季節となってきますが、その時に何が起きるか。それは、ファイザー社とモデルナ社(どちらも基本的に同じもの)のワクチンを大量に接種した日本の将来を考える上でも、重大な推移となると思われます。

今から 12月頃までのイスラエルの推移は、日本の近い未来の光景と直結するはずです。







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