2020年6月29日 夏至後の暴風雪に襲われた中国新疆ウイグル自治区
・CCTV
この夏の中国は、いろいろと大変なことが多く起きていますが(中国というか世界全部がいろいろですね)、 6月下旬、中国の新疆ウイグル自治区の複数の県で、「夏の暴風雪に見舞われた」ことが中国国営 CCTV で報じられていました。
以下のように、新疆ウイグル自治区の各地が冬景色となったようです。
・CCTV
・CCTV
6月下旬の雪というだけでも異常なことですが、それは雪がちらつく程度のものではなく、「大雪」であることが報じられています。
・CCTV
また、牧畜が盛んなこの地域ですが、400頭以上の動物が、寒さのために死亡したと報じられていて、影響はまだ続いているようです。
新疆ウイグル自治区は以下の位置です。
最近の中国では、いわゆる「自治区」での災害や自然被害が多くなっています。上の地図でも示しました内モンゴル自治区は、以下の記事にありますように、過去最悪級の干ばつに襲われています。
中国の内モンゴル自治区で過去最悪級の深刻な干ばつが拡大。日本の全農作面積の10倍に相当する地域が干ばつ状態に
earthreview.net 2020/06/11
また、南部の広西チワン族自治区では、「イナゴの大群」が発生したことが伝えられていまして、こちらも今後が懸念されています。
中国の広西チワン族自治区でイナゴの大群が発生
earthreview.net 2020/06/11
そして、湖北省では、三峡ダム周辺で歴史的な洪水が発生し続けています。
歴史上最悪級の干ばつや大洪水、そして、今度は「夏の暴風雪」と、どれも決して普通とはいえない気象状態ですが、これから気象が荒れやすくなる夏が本格化していく中でどのようになっていくかとも思います。
今やこのような異常な状態が世界全域を覆っているともいえるのかもしれません。