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太陽フレアの影響により、地球で過去2年で最強のG3級の磁気嵐が発生

投稿日:

2019年5月14日の英国エクスプレスより


express.co.uk




 

太陽活動極小期の異変

前回の以下の記事では、活動極小期の太陽で、複数の太陽フレアと、それに伴う CME (コロナ質量放出)が発生し、地球に向かっていることなどにふれました。

活動極小期の太陽で「直径20万キロメートル」に及ぶ巨大なフレアが発生。複数のコロナ質量放出による磁気嵐が地球に接近中

この磁気嵐が、地球を直撃し続けているようなのですけれど、これが「予想以上に強い」もので、スペースウェザーによれば、「過去 2年間で最強の磁気嵐」となっているそうです。

磁気嵐は、5段階のレベルに区分されていまして、最も強いレベルが G5、最も弱いレベルが G1となっていますが、今回の地磁気嵐では「 G3 」が計測されているようです。

この数年は、最も弱い G1 クラスの磁気嵐がほとんどでしたので、 G3 レベルの磁気嵐というのは、現在の太陽活動の状態を考えますと、予想外といえるものです。

先日、カナダで極めて珍しい「青いオーロラ」が出現したことをご紹介したこちらの記事の最後に、

> 何だかちょっと太陽の活動が不安定な感じもしないでもない最近です。

と書いたのですけれど、その通りに、太陽の不安定さが増しているようです。

なお、G3レベルの磁気嵐で考えられる影響としては、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センターによれば、以下のようになっています。

磁気嵐 G3 レベルでの影響(NOAAによる)

電力系統では電圧調整が必要な場合があり、一部の電力保護機器では警報の誤作動を起こす可能性がある。

衛星機器では表面帯電が起こりうる。低軌道衛星では抗力が増加しうるため、軌道の補正が必要になる可能性がある。

衛星測位や長波を用いた電波航法は間欠的に問題が起こる可能性がある。短波放送は途切れ途切れになる可能性がある。オーロラは、磁気緯度50度付近まで見える。

このようなことで、地上においては、顕著な影響は、おそらくはないとは思いますが、それでも、数年来の強い磁気嵐の渦中ではあります。

 

なお、上の NOAA の記述にオーロラについてのことがありますが、この 2日間ほど、ふだんは決してオーロラの出ないような緯度の場所で、昨日一昨日とオーロラが出現していました。

アメリカでは、オハイオ州、ノースダコタ州、ワイオミング州などでオーロラが観測されたことが、スペースウェザーで報じられています。

2019年5月14日 米オハイオ州クライドで撮影されたオーロラ


Tyler Hofelich

2019年5月14日 米ワイオミング州シェリダンで撮影されたオーロラ


Kevin Palmer

この磁気嵐の原因となった黒点は、すでに地球に面してはいませんので、今後、続いて CME による磁気嵐が発生することはないと思われます。

それでも、このような不安定さがあるということは、今後数カ月は、太陽の動きに注視してもいいのかもしれないですね。







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