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活動極小期の太陽で「直径20万キロメートル」に及ぶ巨大なフレアが発生。複数のコロナ質量放出による磁気嵐が地球に接近中

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2019年5月12日 太陽黒点AR2741(中央)が爆発した時の様子


Spaceweather




太陽活動極小期の異変

太陽は現在、すでに活動極小期に入りつつあり、基本的には太陽活動は小さな状態のまま推移していたのですが、5月10日頃から出現していた黒点 AR 2741 がどんどんと成長しました。

そして、その後、冒頭にありますような太陽フレアを何度か発生させています。

冒頭の写真の 5月12日の黒点の爆発では、その直径は 20 万キロメートルに及んだことが報告されていました。


Spaceweather

その頃のこの黒点の位置は、以下のように、「地球にダイレクト」の方向でした。

2019年5月13日の太陽


NASA

観測の限りでは、5月10日から 13日の間に、この黒点 AR 2741 では「 3回から 4回の爆発」が起きています。

上の写真でわかりますように、その時の黒点の位置は、地球の方向を向いていましたので、今後、その複数のコロナ質量放出(CME)による磁気嵐が地球にやってくると思われます。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報官は、5月15日から 16日に、地球で地磁気嵐が発生する確率は、55%から 60%だとしています。

発生した場合は、最も弱い G1クラスか、あるいは、そのひとつ上の G2クラスの地磁気嵐になる可能性もあるとのこと。

また、この磁気嵐は、ある程度長く継続するものとなる可能性もあります。

地上の生活への影響はそれほどないとは思いますが、高層では大きな影響を受けますので、オーロラなどの空の現象が世界的に派手になるかもしれません。

現在すでに太陽活動は極小期といえるのですけれど、なかなか予想外の動きを見せてくれています。







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