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南海トラフで観測史上初めてとなるスロースリップ(スロー地震)が観測される

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将来的に大地震の発生が懸念されている南海トラフですが、その場所において、「スロースリップ」あるいは「スロー地震」と呼ばれる現象が起きていたことが、東京大学と海上保安庁のデータの分析により検出されました。

南海トラフ

FNN

スロースリップというのは、海底でプレートの境目がゆっくり動く現象で、通常の地震のような揺れは伴いません。

南海トラフ海域の以下の海底でスロースリップが確認されたようです。


NHK

海上保安庁は、南海トラフで想定される震源域の海底に 15か所ほどに地盤の動きを観測する装置を設置していますが、データを解析したところ、7か所でスロースリップが確認されたと発表しました。

南海トラフでスローフリップが観測されたのは、これが初めてだそう。

このスロースリップが今後の大きな地震と関係しているかどうかは現時点での地震の科学ではわかっていません。

ただ、数年ごとにスロースリップが発生する千葉県東方沖では、スロースリップの後にやや大きな地震が発生しやすくなるという過去の事例はあります。

これについては、2018年6月の以下の記事で取りあげたことがあります。

6月初めより千葉・房総沖で「スロー地震」が発生。プレート境界の地盤が数センチメートル動く。防災科学技術研究所は今後の地震に注意をと

しかし、スロースリップがその後の地震と関係しているという証拠はなく、今後の推移を見守るしかないようです。

2020年になって以来、世界的に地震や火山噴火などが活発になっていることもあり、やや気になる報道でした。







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