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フィリピンのタール山に新たな大噴火が差し迫っている兆候。新しい亀裂が次々と発生し、地下から蒸気を噴出し続けている。すでに30万人が避難

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2020年1月12日 タール山の噴火の中で

Arden Pimentel




 

今年 1月12日に、フィリピンにあるタール山という火山が、 1万6700メートルにおよぶ噴煙を上げる巨大噴火を起こしたことを、以下の記事などで取りあげました。

フィリピン・タール火山の噴煙17キロメートルに及ぶ、この世の終わりのような壊滅的な噴火を見て思う2020年という年

噴火後のタール山の周辺の状況は、火山灰に覆い尽くされたことにより光景が一変し、やや終末的な様相となっています。

1月13日 タール山噴火翌日、火山灰で覆われた周辺の村

Ezra Acayan


Ezra Acayan

そして 1月12日の噴火でタール山の活動が終わったわけではないことが示されていまして、タール山の周辺の広い地域で「新たな亀裂」が発生し続けているのです。
 

2020年1月14日-16日 タール山周辺に次々と発生する亀裂


RAPPLER


Philippine Star


fobos


fobos

これらの亀裂からは、各地で蒸気を噴出させており、新たな噴火が差し迫っている可能性があると 1月17日にフィリピン火山地震研究所は報告しました。

また、1月16日からは火山性の地震が 観測され続けていて、タール山の火口の下でマグマの活動が継続していることを示します。

タール山はカルデラ湖の中にあるのですが、そのタール湖の海岸線も後退していることが確認されていて、さらに巨大な噴火が発生する懸念が示されているようです。

現在、タール山から半径 14キロメートル以内の住民の人たちには全員に避難命令が出されていまして、これまでに 30万人が避難しています。

どのような状態で次の噴火が起きるかはわからないですが、最初の噴火の巨大さを思い出しますと、次に起きる噴火も小さなものではない可能性があります。







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