2019年7月30日のロシアの報道より
ベルギー全土の面積ほどの森林が消失
先週、以下の記事で、ロシアのシベリアの広い範囲で同時多発的に山火事が発生し、急激な勢いで火災面積を拡大し続けていることをご紹介しました。
この山林火災が、さらに激しくなっていまして、鎮火に向かうどころか、「制御不能」と報じられる状態にまでなっていることが伝えられています。
7月30日の時点で、ロシア国内で山林火災が報告されている範囲は以下のようになります。
7月30日の時点で森林火災が報告されている範囲
・Google Map
そして、上の範囲での火災の発生状況は以下のようになっていまして、壊滅的といえます。
人口衛星から確認されている火災の発生状況
火災の面積は、すでに消失した面積を合わせると、報道により数値は違いますが、350万ヘクタールから 400万ヘクタールと報じられています。これは、大ざっぱですが、東京ドーム 100万から 150万個分の面積に相当する面積です。
消失したシベリアの森林
これだけの火災となると、さまざまな影響があると思われますが、環境活動家たちは、「シベリアの自然環境の徹底的な破壊」を懸念しています。
現時点でも、すでに、シベリアの森林地帯には、取り返しのつかない影響が波及していると思われますが、山火事が収まる気配がないだけに、今後、どれだけロシアの自然環境に影響が出るのかと懸念されます。
シベリアの森林は、世界有数の独自の生態系を持つ場所でもあります。
それにしても、NASAの山火事のリアルタイム発生状況を見てみますと、世界中で山火事が増加していまして、日本でも、2週間ほど前までは山火事の発生はなかったのですけれど、現在は複数箇所で発生しているようです。
以下は、7月31日午前の時点までの 24時間に発生した世界の山火事の状況です。
2019年7月31日までの24時間の山火事の発生場所
こんなに各地で激しく山火事が発生している状況も珍しいですが、特に、ロシアの状況は気になるところです。