ミニ氷河期の到来 異常な現象 異常気象

熱波の直後に、ヨーロッパ、アメリカ、ロシアを襲う異様な寒波。各地で観測史上最も気温の低い7月になり、ツール・ド・フランスも「7月の雪」のために一時中断される事態に

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モスクワで7月としては観測史上で最も寒くなったことを報じるロシアの報道


news.rambler.ru




 

数日前まで、ヨーロッパやロシアなどは、大変な熱波に見舞われていました。たとえば、以下は 7月26日の報道です。

欧州熱波、各国で40度超え パリは史上最高42・6度

産経新聞 2019/07/26

欧州を今週熱波が襲い、パリでは25日、観測史上最高の42・6度を記録した。これまでの最高は、1947年の40・4度だった。

同日は、各地で気温が40度を超えた。ドイツ北西部リンゲンで42・6度、ベルギー北東部で40・6度、オランダ南部でも40・7度に達し、各国で観測史上の最高気温を記録した。オランダで40度を超えたのは初めて。

 

そして、7月25日にパリで 42.6℃を記録した、そのフランスで、翌日の 7月26日に、

「 7月の雪が降る」

ということになっていたのでした

フランスでは、毎年、「ツール・ド・フランス」という自転車のロードレースが行われ、今年は、7月6日から 28日までおこなわれたのですが、7月26日に、「雪のためレースが一時中止」と報じられていたのでした。

2019年7月26日 降雪により一時中止となったツール・ド・フランス


si.com

他にも、ヨーロッパやロシアなどで、「熱波の直後に寒波に見舞われた場所」がもとても多く報じられています。

冒頭でご紹介しましたロシアのモスクワ地方では、7月30日に、最低気温が 3.9℃まで下がり、これは、モスクワ地方で 7月に観測された気温としては、過去最も低い気温だそうです。

上空の大気の状況を見ますと、「暖かい大気」と「冷たい寒気」が、ゴチャゴチャになっている様子が伺えまして、特にロシア西部の上空には、通常より 10℃も 20℃も低いような大気が入りこんでいることがわかります。

2019年7月31日のアジアからヨーロッパの上空の気温の平年との差異


Tropical Tidbits

 

他に、アメリカでも、以下のような報道が続きました。

オクラホマ州やケンタッキー州の一部地域で 7月として観測史上最低の気温を記録(報道

2019年7月24日のオクラホマ州とテキサス州の気温

weathernationtv.com

 

ミネソタ州で121年前に記録された7月の最低気温を更新(報道

121年ぶりの寒い7月となった米ミネソタ州の報道

CBS

このような世界の気温の不安定さと上空の大気のカオスを見ていますと、このような「熱波と寒波に交互に見舞われる」ことが次々と起きても不思議ではないです。

日本も今は熱波となっていますが、この状態が安定するような上空の気配ではないのかもしれません。







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