「真夜中の重慶小児科病院」という12月25日の投稿動画。 douyin.com
日本に来た際の小さな子どもへの影響はどうなのか
現在の中国の新型コロナの流行において、その影響を強く受けやすい年齢層については、たとえば、共産党の元官僚や退役軍人、あるいは著名人などの死亡一覧などの年齢分布から「高齢者が非常に多く亡くなっている可能性」が想像できます。
以下の記事などでもふれています。
[記事] 12月に連続して死亡した中国共産党所属の著名な芸術家たちのリスト
地球の記録 2022年12月28日
あるいは、以下のリストにある 12月の共産党員の死亡メンバーの年齢分布にもそれが示されていまして、また、最近の報道「中国のトップ学術機関の上級専門家 19人が 12月に死亡」でも、大変高齢の方々と見受けられる年齢が示されています。
共産党員の死亡に関する流出した書類
indeep.jp
一般の方の重症化の状況は正確にはデータが当局から示されていないためにわからないですが、このような訃報が出されるような著名人のリストからは、「高齢者が特に影響を受けている」ことが、漠然とながらわかります。
その一方で、高齢者ではない通常の成人に関しては、現時点の報道や情報では、
「 2、3日、微熱などの軽い症状が出ておさまる程度の軽い症状」
というのが一般的に伝えられていまして、高齢者以外はまず重症化しない(現時点までの話としてですが)といえるのが現在の状況だとは思います。
しかし、私は、それとは別に、
「小さな子どもへの影響はどうなのだろう」
とは考えていました。
というのも、日本に関しては、月日が進めば進むほど、「コロナでの小さな子どもの重症事例が増加し続けている」からです。
以下の記事でふれています。
[記事] パンデミック以来最大の危機が迫る中、「日本のコロナ死と小児の重症化」に関するショッキングなデータの内容を知る
In Deep 2022年12月31日
日本の場合、世界一のブースター接種率、という、やや特殊な状況下にはありますが、現実としてこのようなことになっています。
今の中国はどうなのだろうと思っていました。
最近、アメリカを拠点とする中国語メディアの報道で「小さな子どもの重症化」についての記事を見ました。
情報元の多くが、ソーシャルネットなどに投稿されているものですので、本当にすべて真実かどうかはわからないものですが、それでも、こういう状態がほんの少しでもあるとするなら、気になるところではあります。
ここから報道をご紹介します。先日の記事「広がる「白い肺」…」で取りあげた状態になった赤ちゃんの話なども出ています。
中国各地の流行病 感染した子どもが生後5日で「白い肺」で重体になった事例も
中国多地儿童染疫 传婴儿出生5天“白肺”病危
NTD TV 2023/01/04
中国本土での今回の流行中に、多くの若者や子どもが感染し、重症になっている。
数日前、湖南省衡陽市の生後 5日の赤ちゃんが陽性反応を示し、「白い肺」を発症し、病院から危篤状態であると通知されたことがソーシャルネット上で報告された。
中国の微博 (中国のツイッター)に投稿されたビデオは、地元のネットユーザーが、2022年12月29日、湖南省衡陽市の生後 5 日の赤ちゃんが、右肺の 1/3 が「白い肺」に変化したことを検出したというニュースを伝えたことを示した。これに対して、重体の通知が発行された。
この赤ちゃんの抗原検査は陽性で、感染が確認された。
1月1日、家族から、赤ちゃんの腰椎穿刺検査で「異常なし」との投稿があった。ネットユーザーたちは、赤ちゃんの無事を祈りながら、次々とフォローアップした。
中国共産党は昨年 12月、「疫病と戦うことを定めた」としたとき、今回の流行は主に基礎疾患のある高齢者を脅かしていると宣言した。
しかし、北京で流行が最初に発生したとき、小児科病院での多くの治療があり、一部の医師と看護師たちは、多くの子どもたちが死亡したことを明らかにしている。
中国の全国各地で疫病が流行しており、子どもたちも各地で感染している。
子どもがウイルスに感染して死亡した事例もインターネット上で報告されている。
重慶小児病院に、両親が病院に急いで駆けつけた様子を映した動画がある。
また、インターネット上には子供や赤ちゃんが高熱に苦しんでいる動画も多数ある。
深センのネットユーザーは、助けを求める内容を投稿した。そのユーザーの子どもは 40℃の熱を出しているが、病院には、もはや薬がないという。