2022年12月20日、中国広東省東莞市の発熱クリニック。theepochtimes.com
大多数が何らかの肺炎に
もうすぐ日本に大量に流入する中国の「株種が不明なコロナ」について、これが大変気になっている最大の理由は In Deep の以下の記事などで書かせていただきましたが、「日本には、ワクチン由来の感染増強抗体を持つ人たちが非常にたくさんいる」ということです。
[記事] [重要] 中国保健当局の調査で四川省のコロナ感染率は 63%…。日本人の大多数が感染増強抗体を持っている中でこんなものが国に入ってきたら…
In Deep 2022年12月29日
それとは別に、「この中国のコロナの症状そのものが従来とはやや異なる」のかもしれないことが、中国などからの報道や情報で何となくわかります。
基本的に、中国国内から詳細な報道はあまり伝えられていないとはいえ、それでも、実際には医師などの報告や SNS などは見られます。
その中で全体を通して特徴的なのは、
「肺炎の多さ」
です。
今の中国で、インターネットでの検索ワードの上位にある言葉として、「大白肺」というものがあると伝えられています。
これは、日本語では「白い肺」というような意味のようで、写真的には、以下の左の写真のような状態を指すようです。
中国のサイトには以下のように書かれてあります。
> 「白い肺」は、肺炎または「白い肺」のいずれかを伴う、臨床研究における口語的な説明だ。画像的には肺のCTの白い部分をいう。
>
> 正常な肺は、ガスで満たされた小さな風船のような肺胞で構成されているが、肺が外部のウイルスやアレルゲンによって攻撃されると、白血球や炎症性因子などの液体が肺胞に漏れ出し、肺胞を満たすために起きる。
>
> 通常、肺のCTは黒く、肺胞が満たされると白くなるため、「白い肺」と呼ばれる。 (baidu.com)
今回は「患者の 80%がさまざまな程度の肺炎を患っている」と中国の医師が述べたことを伝えている米エポックタイムズの記事をご紹介したいと思います。
ただ、少し前の以下の記事で、中国で死亡した著名人等についてのリストを掲載しましたが、
「死者は、圧倒的に高齢者が多い」
ということがあります。
[記事] 12月に連続して死亡した中国共産党所属の著名な芸術家たちのリスト
地球の記録 2022年12月28日
ですので、現状では何ともいえないにしても(今の中国人と日本人では、人々の免疫の状態がワクチンによって異なってしまっているため)、基本的には、日本でも高齢者の方々への対応が重要なのかもしれません。
また、今回ご紹介させていただくエポックタイムズの記事によれば、医師や看護師たちも次々と感染しているとのことで、感染力は大変に強いようですが、たとえば、1人の医師は、「 37℃の微熱が数日間続いた」というようにあり、健康な成人であれば、症状そのものは大変なものではないのかもしれません。
まあしかし……以下の記事でふれましたように、日本では、小さな子どものコロナ重症化も拡大していまして……なかかな問題は深そうです。
[記事] パンデミック以来最大の危機が迫る中、「日本のコロナ死と小児の重症化」に関するショッキングなデータの内容を知る
In Deep 2022年12月31日
また、記事の中で気になったのは、ある医師は「コロナ陽性はこれが二度目だ」とあり、免疫回避力も強いように思われる点もありました。
ここからエポックタイムズの記事です。
「患者の 80% がさまざまな程度の肺炎を患っている」: 中国の医師
‘80 Percent of Patients Have Differing Degrees of Pneumonia’: Chinese Doctor
Epoch Times 2022/12/31
中国共産党の最高保健機関は、中国の COVID-19 管理措置の格下げを発表し、中国語での COVID の名前を変更したが、ある中国の医師は、ウイルスがほとんどの COVID 患者の肺に深刻な影響を与えているとオンラインで投稿した。
安徽医科大学附属第一病院の呼吸器および救命救急医が、12月28日に微博 (中国のツイッター)に、外来診療所で見た 60人の患者のうち、「 80%がさまざまな程度の肺炎を患っていた」と投稿した。
「ほぼ全員が COVID 陽性で、そのほとんどがスキャン画像からウイルス性肺炎の特徴を持っています」と医師は書いた。
この投稿はその後、微博から削除された。
エポックタイムズはこの医師と連絡を取ることができなかった。
中国北東部の黒竜江省チチハル市の病院で働く宋(仮名)博士は、中国語版エポックタイムズに以下のように述べた。
「私たちのところに来たほとんどの患者たちは、発熱と肺炎を患っていました。死亡者数はわかりませんが、院長は、これは(政府から)公表されている風邪や上気道感染症ではなく、純粋に肺を痛める病気であり、恐ろしいことだと院長は話していました」
重度の症状と大量感染
宋博士はインタビューで、患者は重度の症状を報告していると述べた。
「一部の患者たちは、電気ドリルが骨に穴を開けているように全身に骨の痛みを感じています。激しいのどの痛みで水を飲んだり食べたりすることができず、息をしていても痛みを感じている人たちもいます」と、宋博士は述べた。
宋氏は、彼自身も COVID に感染したと述べ、病院の彼の同僚たちの多くもそうだったという。
「私たちの病院の医師や看護師の多くが感染しましたが、我慢して働き続けています。同僚が毎日痛みを伴う咳をしているのが聞こえます」と宋氏は言い、高熱が続く人だけが家に帰って休むことが許されていると付け加えた。
中国北東部の遼寧省鞍山市にある病院のチェン(仮名) 医師は、見ている患者の多くは肺感染症を発症していると述べた。
「私たちの病院の緊急治療室の患者たちは、CT スキャンの検査で肺に影ができているのが見られます」と、チェン氏は、 12月27日にエポックタイムズに語った。
現在日本の病院で働いているチェン医師の元同僚の医師と患者の症状について話し合った際に、以下のように言っていたという。
「パンデミック発生時に、日本の状態が最悪だったときでさえ、現在の中国の状況とは違う。現在の中国では非常に多くの人たちが白肺症候群で亡くなっており、これは深刻なことだ」
白色肺症候群とは、肺の肺胞が滲出性細胞または炎症性細胞で満たされ、CT スキャンまたは X線の光線の通過を妨げ、白い領域として現れることを指す、とドン・ユホン博士は説明する。
ドン博士は、スイスのバイオテクノロジー企業の最高科学責任者兼共同創設者であり、スイスのノバルティス ファーマで抗ウイルス薬開発の元上級医学科学専門家だった。
鞍山市のチェン医師によると、病院の医療スタッフのほとんどが感染しており、患者数の急増により、医師や看護師たちでさえ病院や検査の予約を取るのが難しくなっているという。
「多くの医師と看護師たちは発熱を伴う COVID 陽性で、家にいなければならないため、医療専門家が不足しており、中国当局は医学生たちを医療の最前線に押し出しすことさえしています」とチェン医師は言う。
チェン医師によると、チェン医師が COVID の検査で陽性だったのはこれが 2回目で、7日間連続して約 37℃の微熱があった。彼女の母親と妹も COVID に感染したとチェン医師は述べた。
薬の不足
チェン医師は、政権が医薬品の厳格な管理を行っていることを非難し、パンデミックが発生してから 3年間、COVID の治療法は開発されておらず、病院でさえ COVID の薬が不足していると述べた。
「 COVID の薬が不足しています。当院には風邪や発熱の薬も残っていません。昨日肺炎の薬を処方しましたが、在庫がありませんでした。漢方薬を探しましたが、病院には乾燥ショウガを含む漢方薬の在庫もありません」とチェン医師は述べた。
中国北東部の黒竜江省が発行する高齢者向けの国営日刊紙である老年日報が報じたように、中国当局は、2020年に COVID の予防として、乾燥ショウガと甘草の根のスライスを含む漢方薬の煎じ薬を推奨した。最近、中国の主要なオンラインニュース ポータルの 1 つである Sohu によって再投稿された。
病院で薬を手に入れることができず、チェン医師は薬局に向かったが、そこにも薬はなかった。
「薬局のスタッフは、風邪薬と発熱薬がすべて売り切れたと私に言いました」とチェン医師は言った。
マスクと消毒用アルコールも地元の薬局で在庫切れだったとチェン医師は付け加えた。
「中国には何千もの製薬会社があります。どうして薬が足りなくなるのでしょうか?」チェン医師は、政権の医薬品の生産と販売の管理を非難した。
最近の公式発表によると、中国共産党は国を席巻している最近の発生の深刻さを軽視しようと懸命に取り組んでおり、12月初旬にゼロコロナ政策を突然放棄した後、中国政府は疾病管理をクラス Aからクラス Bに格下げし、12月26日に義務的な隔離措置を撤回した。
中国保健委員会は同日、COVID-19 の中国名を「新型コロナウイルス肺炎 (新型冠状病毒肺炎)」から「新型コロナウイルス感染症 (新型冠状病毒感染)」に変更したと発表した。
しかし、中国の病院や火葬場は圧倒され、葬儀場の外には遺体の引き渡しを待つ霊柩車の長い列ができている。