他国の追随を許さない頂点へと
先日、以下のような記事で、日本の新型コロナウイルス感染症での死者数が過去最多を更新していると報道されているとお伝えさせていただきました。
実数も率も、世界との比較で、比べるものがないほど高みに達しています。
[記事] 日本の1日のコロナ死者数がパンデミック以来最多を記録。ここまでの歴史をデータで見ると共に、これが抗体依存性感染増強だと確信できる中、つまり次は「数千万人」の段階へと
In Deep 2022年12月24日
ところが、何だかその頃から、報道での数値と厚生労働省発表の数値が「合わない」という日が続きました。
しかし、今日になって、やっと報道と厚生労働省発表の数値が合致しまして、正式に「過去最多更新」となったようです。
NHK 2022/12/28
28日発表された新型コロナウイルスによる全国の死者数は415人で、ことし9月2日の347人を上回って、一日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。
また、28日発表された新たな感染者は、21万6219人でした。
1日単位はともかくとして、12月27日の時点で、ジョンホプキンス大学の集計データでは、この日に 7日移動平均値で過去最多を更新しています。
日本のコロナ死亡の推移
すべての集計データにおいて死者数が過去最多になりましたけれど、では、この後どうなるのかというと、それはわからないですが、先ほどの NHK の報道では、415人の死亡ということで、おおむね、「 5日間くらいで 2000人くらいずつ亡くなっているという数値」という状況となっているようです。
厚生労働省のグラフと照らし合わせてみますと、1年ほど前の第6波になるのですかね、その頃とは、
「重症化数と死亡事例数に乖離が出てきている」
ことがわかります。
以下は、2022年を通しての、重症数と、死亡数の比較です。
2022年の日本の死亡数と重症化数の推移
厚生労働省
重症事例の数は、1年前の第6波のほうが、第7波や現在の流行波より多いことがわかります。
これが意味しているところはわからないですが、単純な話として、
「重症化が見られる前に亡くなってしまう」
ということが多くなっているということなんでしょうか。
そのあたりは何ともわかりません。
上のグラフ等でわかりますのは、過去の事例では、「流行波が始まってから落ち着くまで、4か月程の期間がある」ということです。
今回の流行波が始まったのは、11月上旬から中旬くらいですので、前回、前々回の流行波に合わせれば、落ち着くまでは、まだ 2か月ほどかかる、ということになるのかもしれませんし、そうではないかもしれません。
日本では、すでに「救急搬送困難事案」も、過去最多となっていることが、総務省が発表しています(ほとんど報じられていないですが)。
搬送困難、最多6800件 コロナ疑いは21%増 - 総務省消防庁
時事通信 2022/12/27
総務省消防庁は27日、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が19~25日の1週間で6800件に上ったと発表した。
8月第2週の6747件を上回り、2020年4月の調査開始以降で過去最多となった。
前週の6088件と比べると712件増え、8週連続の増加。このうち新型コロナウイルスに感染した疑いがあるケースは2130件で、前週の1765件から21%増えた。
今後も報道メディアが、この「日本の異常事態」を報じるつもりはないのか、あるいは何かの「対策」を立てるのかはわからないですが、少なくとも、
「これまでのすべての対策は無駄、あるいは無意味だった」
ことがよく示されているデータだと思います。
約3年間に渡った毎日のマスク着用、どこにでも残る消毒の励行、ワクチン等に「まるで意味がなかった」ことは示されているように思います。
次はどんな対策がありますかね。
いろいろと考えられるところですが、数学的に最も確実なのは「人口が急激に減る」ということかもしれません。
人口が半分になれば、数学的には、感染者も死者も半数になります。10分の1になれば、数学的には、感染者も死者も10分の1になります。