2016年5月23日のカリフォルニア州デル・モンテ・ビーチ
またも、アメリカの太平洋側でカニの大量死が発生しました。
2週間ほど前、チリとカリフォルニアの海岸に、ツナクラブと呼ばれるカニが大量に打ち上げられたことを記事にしたことがありますが、またもカリフォルニアに、同じツナクラブが打ち上げられたのです。
打ち上げられた数は推定で数百万匹単位だと思われます。
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最近、このツナクラブの大量死が頻発していまして、何度か記事にもしました。
・深海に住むカニ「ツナクラブ」がチリの海岸に大量に打ち上げられた2日後、カリフォルニア州のビーチに同じ種類のカニが打ち上げられる
2016/05/14
ツナクラブ
5月14日にはメキシコの海岸に、やはり同じツナクラブが大量に打ち上げられたことを、こちらの記事でご紹介したことがあります。
2016年5月14日のメキシコのエンセナダの海岸
今回、打ち上げられたのは米国カリフォルニア州のモントレー湾に面するデル・モンテ・ビーチという場所でした。
最近の北米でのツナクラブの大量死が起きた場所は以下のようになります。
デル・モンテ・ビーチの場所と最近のツナクラブの大量死地点
・Google Map
実は、この大量死が起きた前日の 5月22日、モントレー湾の浅瀬を大量のツナクラブが泳いでいることを「モントレー・ベイ・ホエール・ウォッチ」という鯨の監視組織が確認して、YouTube に動画をアップしていました。
深海性のツナクラブがこのような浅瀬に大量に漂っていることは大変に珍しいことだそうですが、おそらく、何らかの理由で浅瀬に集団に来てしまい、そのまま取り残されてしまったものと思われます。5月23日のデル・モンテ・ビーチの大量死は、これらのツナクラブの群の一部ではないかと思われます。
下の動画は、モントレー・ベイ・ホエール・ウォッチの撮影した、浅瀬を泳ぐツナクラブです。
カリフォルニアの沿岸の浅瀬に大量に取り残されたツナクラブ
https://www.youtube.com/watch?v=vUV4uxo2MVo
そして、理由はわからないながらも、これらのツナクラブが深海から次々と浅瀬に出てきているということは、「浅瀬に来なければならない理由」というものが存在するはずで、それが解消しない限り、今後もこれらのツナクラブの大量死が続く可能性があります。