8月18日 ドイツ南東部で撮影されたスプライト
8月18日 スロベキア・シャベネック山で撮影されたスプライト
高層大気の中の光学現象で、かつては「赤い妖精」とも呼ばれていたスプライトという光の現象があります。
ここ数年、観測されることが多くなっていますが、今年は特に多いような気かします。
今年はさらに例年以上のスプライトが観測・撮影されていまして、8月18日には、「別の場所で同時にふたつのスプライト」が撮影されていました。
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観測されたのは、ドイツの南東部とスロバキア北部でした。
どちらもわりと派手なもので、ドイツのものなどは、「近年で最も巨大な光を放ったスプライト」だったのではないかと思います。
8月18日のドイツのスプライト
スロバキアのスプライトは、シャベネックという山から撮影されたものだそうで、その美しさが際立っています。
8月18日のスロバキアのスプライト
スロベキア・シャベネック山の場所
・Google Map
今年だけでも、スプライトに関しましては、東京やイギリスでのものを下の記事でご紹介しました。
・激増する光の現象 : 東京上空で「赤い妖精」と呼ばれる高層の光学現象「スプライト」が撮影される
2017/03/28
・空が燃えている : イギリスで赤い光学現象「スプライト」の近年で最も大規模な状態が撮影される
2017/06/14
2017年3月22日 東京都杉並区から撮影されたスプライト
2017年5月28日 イギリス海峡上空のスプライト
他にも、小規模なものを含めると、世界中でスプライトが撮影されていますけれど、突き詰めれば、これらも落雷と同様に「悪天候の中で発生しやすい」ということにおいては、地球の気候が荒れていることを示してもいます。
スプライトは美しいものですが、それはまた、地球の天候の異変が世界各地に広がっているということをあらわしているのかもしれません。