自然の力

空が燃えている : イギリスで赤い光学現象「スプライト」の近年で最も大規模な状態が撮影される

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イギリス海峡上空で撮影されたスプライト

Stephane Vetter

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スプライトというのは、地球の高度 80キロメートルほどの高層大気で発生する「赤い光の現象」です。

発光時間が極めて短い(発光のプロセスは 0.2秒ほど)ために、以前はその存在すらも認められていなかったものですが、最近になって撮影されることが増えてきたものです。

昨年あたりからは、どうも、スプライトや同じ高層大気の発光現象であるエルヴス、あるいはブルージェットなどの「発光の規模」が大きくなっている感じがあるのですが、5月の終わりに、記録に残されているスプライト現象としては過去最大規模のものがイギリスで撮影されました。

イギリスとフランスの間の海峡であるイギリス海峡上空で、写真家のステファン・ヴェッター(Stephane Vetter)さんにより撮影されたものです。

ヴェッターさんは何度か発生したスプライトの一連の流れをとらえることにも成功していて、このような写真の記録は珍しいものだと思われます。

その一連の記録をご紹介させていただきます。

 

2017年5月28日 イギリス海峡上空のスプライト

Stephane Vetter

 

 

 

 

 

 

 

なお、今年は、3月に東京でもスプライトが観測されています。

それに関しては、

激増する光の現象 : 東京上空で「赤い妖精」と呼ばれる高層の光学現象「スプライト」が撮影される
 2017/03/28

という記事に書きましたので、ご参考いただけると幸いです。

最近多くのスプライトが撮影されるようになった理由が、スプライトそのものが増えているためなのか、それとも観測技術が向上し続けている結果なのか、どちらが大きな理由なのかはっきりはしないですが、撮影されていないものも含めて、相当頻繁にこの赤い光の現象はこの空で発生し続けているようです。







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