2017年6月8日のインドの報道より
インド東部にあるマニプール州の様々な場所で、大地に亀裂が走るという現象が起きています。
冒頭の記事はマニプール州のカングポックピ(Kangpokpi)という地区の様子が報じられたものですが、周辺の地域でも亀裂が出ていると報じられています。
インド・マニプール州の場所
・マニプル州 - Wikipedia
原因がはっきりしないだけに、住民の人たちは、何が起きているのかという不安を感じているようです。
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マニプール州に亀裂が発生し始めたのは 6月4日の日曜日の朝でした。
そして、その後の数日間で亀裂はさらに拡大し、これは一時的なものではないことがわかります。その後も状況が拡大し、家屋などに影響が出始めたために、亀裂が生じた地域の住民たちは、当局が準備した避難キャンプに一時的に避難しました。
最も亀裂の影響が大きいのが、冒頭のカングポックピという地区やカリコラ(Kalikhola)地区などだと報じられています。
カリコラ地区の村の様子
突如として発生した亀裂に対して住民たちは困惑すると同時に、「これは火山活動など、何か地質の異常が起きているのではないか」という話が広まり、騒ぎとなっています。
現地の報道メディアが下のように「専門家は、火山が原因ではないと述べている」と、わざわざ報じるほど、この噂が広まっているようです。
実際のところ、世界の火山のほとんどは環太平洋火山帯とアフリカの断層帯(大地溝帯)などに集中していて、インドには基本的に既知の火山は存在
そんなわけで、既知の火山に関してだけていえば、インドで火山活動が始まるという可能性はあまりないわけですが、ただ、この分布図を見ますと、マニプール州から近いミャンマーには、いくつかの火山が存在していることがわかります。
ちなみに、上の記事のインドの科学者によれば、亀裂が発生した原因は、モンスーン期の豪雨によって森林地帯の土壌が崩壊し、それにより亀裂が生じていると主張しています。
とはいっても、これは調査して出された結論ではないですので、原因がわかるのにはもう少し時間がかかりそうですが、亀裂は現在も拡大しているようです。