5月10日のアメリカの報道より
・New fissure opens up as volcanic activity shows no signs of stopping
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ハワイ島のキラウエア火山が噴火を起こしてから1週間ほどが経過しますが、活動が終息する兆しは今のところありません。
数日前の以下の記事でご紹介しましたキラウエア火山周辺での「地震」の数は、5月10日までに 1200回を超えています。
ハワイのキラウエア火山の噴火は複数箇所で溶岩が流出し、森林と住宅街を延焼しつつ範囲を拡大中。地震の数は1000回を超える
そして、5月10日になり、冒頭のように、ハワイ島に「新たな亀裂」が発生したことが報じられていました。
その時点までに確認されている状況は、
・ハワイ島に発生した亀裂の数 14
・破壊された建造物 36
・溶岩に覆われている面積 約48万平方メートル
・9本の道路が溶岩により閉ざされる
・50本以上の電柱が破壊されて、各所で停電などが発生
などとなっています。
5月10日 新たに亀裂が発生したハワイ島のレイラニ・エステーツ地区
レイラニ・エステーツ地区の現在
亀裂と共に崩壊する道路
この新しい亀裂は、火山活動が「約 24時間のあいだ静寂だった」後にできたもので、活動が終息していないことを示すものでもあります。
これからのことは専門家たちにもわからないですが、火山の専門家たちのあいだには、さらに大きな爆発的噴火が近づいているのではないかと考える人たちも多くなっています。
キラウエア火山の山頂での爆発の可能性を報じるロサンゼルスタイムズの記事
キラウエア火山だけではないですが、火山の活動状況というものは、現在の最新の科学的観測においても事後報告が基本で、それを超えての予測はできません。
噴火が減っていったり、亀裂の増加が収まったり地震の数が減っていったり、といったようなことが起きてから活動の終息がわかるというのが普通で、地震もそうですが、基本的には地質的な事象に関しては、先行きの大きな予測はできません。
そういう意味では、キラウエア火山のどうなっていくのかは、さまざまな予測がありますけれど、科学者たちや専門家たちも含めて、起きていくことでその状況を知ることしかできません。